健大高崎2年・石垣元気です!「冬場からの目標」大会最速150キロで初の決勝進出呼んだ

[ 2024年3月31日 05:00 ]

第96回選抜高校野球大会第10日準決勝   高崎健康福祉大高崎5―4星稜 ( 2024年3月30日    甲子園 )

<星稜・高崎健康福祉大高崎>6回、ピンチを切り抜けて雄叫びを上げる高崎健康福祉大高崎・石垣(撮影・北條 貴史)
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 ギアを上げ、必死に耐えた。今大会初めて先発した高崎健康福祉大高崎の石垣元気(2年)は、逆転を信じ右腕を振った。左手中指のマメがつぶれ先発回避した同じ2年生左腕の佐藤龍月(りゅうが)のためでもあった。

 「(佐藤から)完投してくれ、と言われていた。9回まで投げようと思っていたので申し訳ない」。7回9安打4失点。116球で8回からいつもはバトンを受け取るエースへ「後は頼んだ」と託した。だが、逆転勝ちを呼んだのは確かに石垣の力投だった。3回、4番・萩原獅士(れお=3年)への初球は150キロ。自己最速タイは今大会最速、選抜での2年生投手の150キロ超えは13年の済美・安楽智大以来11年ぶり2人目で「冬場から目標にしていたのでうれしい」と笑った。

 初の決勝進出。「歴史を変えられたけど、まだ日本一という目標は達成していない」。再び先発のマウンドに立ち、頂点を目指す覚悟だ。(秋村 誠人)

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