阪神・木浪の負けん気の強さ 投手から目を離さず打席で動かなかった“あの日”が5打点を生んだ

[ 2023年7月12日 06:30 ]

セ・リーグ   阪神7-2DeNA ( 2023年7月11日    倉敷 )

<神・D> 2回、木浪は左前打を放つ (撮影・須田 麻祐子)
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【記者フリートーク】 阪神・木浪が見せたある姿に、負けん気の強さを見た。

 6月27日中日戦で10―3とリードした8回の攻撃。松山の3連続四球で無死満塁の好機を迎えた。打席に3安打2打点の木浪。少し間を置くため、マウンドには中日野手陣の輪ができる。木浪もひと息つくと思いきや、入った左打席から一歩も出ず、ジッと投手を見つめたまま動かなかった。

 「時と場合によりますよ」と前置きしながら「相手も開き直って投げてくると思ったので、立ち遅れないように。しっかりと心構えと準備をしたかった」と真意を明かした。

 結果は二ゴロできっちり1打点。どれだけ点差が開いても寸分の隙も見せない。常日頃の意識の高さが、負けられない一戦での5打点を生んだ。(阪神担当・八木 勇磨)

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