与謝野晶子の玄孫 冷静な投球で勝ち星呼ぶ 市西宮・南光は東大進学も視野の秀才右腕

[ 2023年7月12日 04:00 ]

第105回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦   市西宮6-4洲本 ( 2023年7月11日    尼崎ベイコム )

<兵庫大会 洲本・市西宮> 9回から登板する市西宮・南光(撮影・成瀬 徹)
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 市西宮は窮地から幾度も生き返った。2点を追う9回表2死一塁、下田弘太(3年)が三振振り逃げで生き、田中至(3年)が右越え三塁打を放って同点とした。

 その裏から登板した南光悟(2年)は延長10回裏1死満塁でスクイズの三飛併殺でしのいだ。「警戒はしていた。スクイズをやらせてグラブトスのつもりで準備していた」

 冷静さは持ち味。12回表、1死二、三塁の打席ではギャンブルと言えるヒットエンドランで右翼線に2点決勝打を放った。「球筋を見て“ゴロを打とう”ではなく普通に“ヒットを打とう”と、2点取る気で打ちました」

 その裏も無死満塁から丁寧に3人を打ち取り、3時間21分の激闘に終止符を打った。

 南光は歌人・作家の与謝野晶子の玄孫にあたる。進学校のなかでも成績優秀で、東大進学を視野に入れる。

 冷静な一方で「気持ちの勝負でした。最後も気合でした」と熱い心を持つ。情熱的だった高祖母の血が騒いでいた。(内田 雅也)

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