山梨学院 エース・林が頭部死球で救急搬送も…春夏連覇へ快勝発進 打線爆発12安打12点

[ 2023年7月12日 05:00 ]

第105回全国高校野球選手権山梨大会2回戦   山梨学院12―3身延 ( 2023年7月11日    山日YBS )

<山梨学院・身延>8回、頭部に死球を受け運ばれる山梨学院の林(撮影・村井 樹)
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 春夏連続で甲子園を制覇する大きな野望へ向け、快勝発進だ。今春選抜王者の山梨学院は日本一の原動力となった強力打線が爆発し、12安打12点で8回コールド勝利。吉田洸二監督も「走者がいる時に打つべき人が打ってくれた」と評価した。

 U18日本代表候補でもある不動の4番が試合の流れを変えた。1点を追う3回2死一、二塁で高校通算59本塁打を誇る高橋海翔(3年)が甘く入ったスライダーを強振し、左越えに逆転2点二塁打。打線に火を付けた一振りを「嫌な流れの中で一本出せて良かった」と大きく胸を張った。

 この日は午前9時で気温31度。厳しい暑さの中での試合となったが「全然、気になりませんでした」と高橋。6月以降の練習試合は暑さ対策で50メートルを30本走ってから試合に臨んでおり「フレッシュな状態での1試合ならなんてことないです」と頼もしい。2季連続日本一が最終目標。「まずは甲子園への出場を決めることに全力を尽くしたい」と誓った。(村井 樹)

 ≪救急車で病院へ≫初戦を快勝発進したが、アクシデントもあった。今春選抜で6勝を挙げたエースの林謙吾(3年)が「6番・一塁」で出場し、8回の第5打席に頭部死球。立ち上がろうとしたが周りから制止され担架で運ばれて交代した。意識ははっきりしていたが、試合後に大事を取って救急車で病院へ。吉田監督は「ちょっと出血も見られ、腫れも出てきていたので…」と心配そうだった。16日の3回戦への出場は今後の様子を見て慎重に判断する。

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