「打者大谷、投手大谷のどちらがより優れているか?」 15人のオールスター選手たちの答えは?

[ 2023年7月12日 11:33 ]

<MLBオールスターゲーム>スタメン紹介でア・リーグナインとハイタッチする大谷(撮影・沢田 明徳)
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 「大谷は打者、投手でどちらが優れているか?、どちらかでしか起用できないとすれば、どちらを選ぶか?」。

 FOXスポーツ電子版のジョーダン・シャスターマン記者が15人のオールスター選手に取材している。

 ブレーブスのスペンサー・ストライダー投手は「難しい質問だね。ピーナッツバターとジャムのサンドイッチのようなもので、一緒だから美味い。大谷も両方やることでより味が増す」と言う。だがあえてどちらかということで、打者を選択。「彼は打者としてとても理解できないことをやってのける。パワーで全方向に打ち返せる。コンタクトヒッターのように打ち分けながら、全て強い打球。すごいと思う」と説明する。

 ストライダーのチームメートで前半大谷に次ぐ29本塁打のマット・オルソン一塁手は「どちらかを選ぶのは難しいけど、今なら打撃。32本塁打、6三塁打、打率3割はクレージーだと思う」と言う。マリナーズのジョージ・カービー投手はメジャー2年目で、ここまで一番多く対戦した打者が大谷だ。「両方驚くべきレベルだけど、より打者として優れていると思う。打ち取るのは難しいけど、彼と対戦するのは楽しいチャレンジ」と話す。レッズのクローザー、アレクシス・ディアス投手は「彼は本塁打でも三塁打でも何でも打てる。彼が打席に立っているだけで威嚇させられてしまう」と表現する。

 15人中9人が打者大谷を選択した。投手大谷を選択したのはわずか2人。とはいえ、そのうち1人は必ずしも大谷が投手の方が優れているという意味ではなかった。

 ブルージェイズのジョーダン・ロマノ投手の理由は「打者の彼と対戦したくないから、投げていて欲しい」というもの。ナショナルズのジョザイア・グレイ投手は大学時代は遊撃手でもあったから、打つことについてもよく知っている。「投手大谷だ」と返答すると、質問者が驚いたため、「おかしいか?」と逆質問。大谷は今、シーズン60本ペースだと質問者が断ると、グレイは熱意をもって「投手大谷だ。防御率で3点を切り、百万個三振を取れる投手だ」と返答した。そして「この質問について言えば、間違った答えなどない。なんであろうと彼はカッコイイ」と言い切った。

 4人がどちらともいえないと返答。ドジャースのフレディ・フリーマン一塁手と、ムーキー・ベッツ外野手は「両方すごい、そのすごさを生で見てきているし、今回も彼を直に見れて嬉しい」と選ばなかった。レンジャーズのヨナ・ハイム捕手は地区のライバルで何度も対戦してきた。「投手としても打者としてもこれ以上対戦したくない。テキサスの球場で左打者で誰も飛ばしたことがない場所まで飛ばすからね」と苦笑い。フィリーズのニック・カステラノス外野手は「二刀流でやっているという事実ゆえに、投打のそれぞれの活躍が本当にすごい。分けて考えたくない」と返答している。

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