父は元ダイエー選手の東筑・大越 エースを好リードで4回戦へ 先月亡くなった祖父のためにも甲子園狙う

[ 2023年7月12日 04:00 ]

第105回全国高校野球選手権福岡大会2回戦   東筑3-1北筑 ( 2023年7月11日    光陵グリーン )

4回、北筑・大内田の安打で本塁を狙った二走・藤井海(右)をタッチアウトにする東筑・大越(撮影・岡田 丈靖)
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 6年ぶりの甲子園を目指す東筑は車で10分ほどの北筑との“ご近所対決”を制し、4回戦に駒を進めた。

 高校時代は89年夏の仙台育英の準優勝投手で現役時代はダイエーで活躍した早鞆(山口)の大越基監督を父に持つ塁(2年)は8番捕手で先発。2打数無安打に終わったが、エース右腕の尾形篤志(3年)を3安打1失点に抑える好リード。事前に見逃し配信で相手打線を研究。早打ちだったことを頭に入れ、カットボール中心に組み立てた。「イメージした配球通りに投げてくれた」と先輩を立てた。

 正捕手としての夏は特別な思いで臨んでいる。福岡大会の開幕2日前の先月30日に母方の祖父の雅憲さんががんのために77歳で亡くなった。週末は近所に住む祖父の家で野球談議に花を咲かせることが1週間の楽しみだった。亡くなる直前には「甲子園に出る」と熱い約束をした。「絶対にそれをかなえて、甲子園でプレーする姿を天国に見せたいです」と力強く言った。

 父が監督を務める早鞆は12日の山口大会の宇部西戦で夏の初戦を迎える。父へのエールにもなった夏の2勝目だった。

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