おちゃめな38歳・長野「風で入りましたと書いておいてください」　代打の心構えは「秘密です」

セ・リーグ   巨人8―4阪神 （ 2023年4月26日    甲子園 ）

＜神・巨＞　ファンの声援にこたえる長野（撮影・大森　寛明）
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　巨人の長野久義外野手（38）が甲子園では今季初となった伝統の一戦で巨人復帰後初アーチとなる代打3ラン。チームに3週間ぶりとなる3連勝をもたらした。

　5―4とわずか1点リードで迎えた8回だった。巨人はこの回から登板した阪神5番手左腕・岩貞を1死一、三塁と攻め立て、ここで原辰徳監督（64）は4打席3打数無安打の2番・吉川に代打・長野をコール。長野は2ボール1ストライクからの4球目、内角低めスライダーを叩くと、打球は左中間スタンドに飛び込んだ。

　長野が巨人で本塁打するのは2018年10月4日広島戦（マツダ）の8回に今村から13号ソロして以来1665日ぶり。広島に在籍した4年間で計20本塁打を放ったが、甲子園ではゼロ。甲子園でのアーチは巨人時代の2018年5月26日、8回に桑原から打って以来1796日ぶりで、それが勝利を呼び込む代打3ランだった。

　試合後、長野との一問一答は以下の通り。

　「いい場面で使ってもらっているので何とかできて良かったですね」

　――1死一、三塁、どんな気持ちで。

　「外野フライという気持ちだった。風でいってくれました。しっかり打てました。甲子園の打感が凄い好きなので、ここで打てたことは凄いうれしいですね」

　――感触は。

　「そうですね。しっかり、はい」

　――伝統の一戦の雰囲気。

　「応援も復活して、やっぱり、どこの球場よりもね、応援が凄いんじゃないですかね。その中でもジャイアンツのファンのみなさんもね、あの一角でタイガースファンに負けないくらい応援してもらっているので、良かったです」

　――浜風も頭に。

　「風で入りましたと書いておいてください。以上です」。

　――代打の心構え。

　「秘密です（笑い）」