辻発彦氏 西武・おかわりは“ニュー中村” 力を抑え余裕あるスイングで初回2ラン

[ 2023年4月26日 05:30 ]

パ・リーグ   西武5ー3ロッテ ( 2023年4月25日    ZOZOマリン )

<ロ・西>初回、2ランを放つ中村(撮影・白鳥 佳樹)
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 【辻発彦 視点】今年40歳になる中村だが、これまでとはひと味違う打撃を会得したように思える。初回の2ランはスライダー。高さもコースも真ん中近く。これまでなら強振してもおかしくない球だったが、力感を抑えて軽く払うようなスイングで左翼スタンドまで運んだ。

 昨年、中村は1割台に低迷した。直球で攻められ、変化球で三振するパターン。速い直球に差し込まれないよう強く振ろうとして相手の術中にはまった。今年は直球で攻められても変化球にも対応できる抑え気味のスイングで間が取れた余裕のある打撃ができている。

 中村はフリー打撃のときからどんなコースにも対応できるようさまざまな打ち方に取り組んでいる。体の回転だけで打ってみたり、内角の厳しいコースの球を肘を抜いて打ってみたり。バットコントロールは超一級品。力の配分ができるようになれば、そのテクニックがより生きてくる。“ニュー中村”がどこまで数字を残すか注目している。(スポニチ本紙評論家)

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2023年4月26日のニュース