連敗中ソフトB 三森が打線の起爆剤!今季1軍初昇格 頼むぞリードオフマン

[ 2023年4月26日 05:00 ]

1軍に合流しダッシュするソフトバンク・三森(左は柳町、右は周東)(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクの三森大貴内野手(24)が25日、今季初めて1軍に昇格した。同日の楽天戦(北九州)が雨で中止となり、ペイペイドームで行われた全体練習に参加。打撃不振で開幕1軍を逃したが、ウエスタン・リーグでは21~23日の広島戦で3試合連続マルチ安打と復調を示している。5連敗中は1試合平均1・8点と低迷した打線の起爆剤として期待がかかる。

 楽天戦が悪天候のため中止になり、藤本監督は「今日はやりたかったね」と話した。5連敗中の悪い流れを早く変えたい――。この日、1軍昇格を果たした三森も「みんなそういう(勝ちたい)気持ちでいる。そこにしっかり(自分が)はまっていければ」と力を込めた。

 三森は昨シーズン自己最多102試合に出場。今季さらなる飛躍を期待されたが、オープン戦で打率・174と打撃不振に陥って開幕1軍を逃した。ウエスタン・リーグでも3月の打率が1割を切るほどに低迷。ほんの短いテイクバックからバットを振り抜く独特の打法は、投手との間が取りづらく修正に時間を要した。

 この日の打撃練習では以前より背筋を伸ばして構えるフォームを披露。「自分の中で微妙で変えたぐらい」と話したが、試行錯誤の跡が見えた。タイミングの取り方なども調整し、21~23日の広島との2軍戦では3試合連続マルチ安打と復調を示した。練習前には藤本監督と間の取り方について話し合い、「今のフォームなりに間をつくれればいい」とうなずいた。

 藤本監督は「最近ちょこちょこヒットが出だしたところ。でも絶好調で呼んだわけではない」と話した。それでも1軍昇格を決めたのは、最近の打線の低調ぶりから。5連敗中は全て3得点以下。計9得点と投手を援護できない試合が続いている。

 指揮官がオーダーを決める際に頭を悩ませているのがトップバッターだ。打率・192と打撃不調の周東がスタメンから外れ、走者を還す役割を担っていた中村晃が21~23日のロッテ3連戦では1番に入った。昨季チーム最多79試合でトップバッターを務めた三森が完全復調して1番に入れば、打線に新しい風が吹く。

 「今は納得した形でバッティングできている。それが結果につながれば」と三森。1カ月遅れとなった自身の開幕へ向け、静かに闘志を燃やしていた。(森 寛一)

続きを表示

2023年4月26日のニュース