虎のキーマンは「ミエちゃんやろな」 岡田監督のマル秘構想 ムードメーカーにも抜群「あの風貌やし」

[ 2023年4月26日 05:15 ]

雨の降る鳴尾浜球場で調整する阪神・ミエセス (撮影・須田 麻祐子)
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 身内の不幸で一時離脱していた阪神・ミエセスが、26日のウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)で実戦復帰する。8日の2軍戦以来、18日ぶりの試合に臨む新助っ人について、岡田監督は「これからのことも考えて、(昇格の)可能性があるとしたらミエちゃんやろな」と、打線強化のキーマンの1番手に指名した。

 8日に2軍戦で3安打を放った後、母国ドミニカ共和国から訃報が届き、9日から11日間、日本を離れた。その間にドラフト1位の森下が不振で降格。以後、右翼は井上、板山、島田の流動的な起用が続いているだけに、指揮官は「あれ(一時帰国)がなかったら、もしかしたら上げてたかもわからん。1回、1軍にな」と秘めていた構想を打ち明けた。

 求めているのは長打力と明るいキャラクターだ。開幕1軍から漏れ、2軍戦5試合で本塁打こそ出ていないものの、18打数6安打、打率・333をマークしている。「まあ、怖さ的にな」と6番、7番あたりで相手投手ににらみを利かせ、さらに「あれもどっちかと言うとプラスになるからな。あの風貌やし」とムードメーカーの役割にも期待を寄せた。

 当初はDHがある交流戦での戦力として見込みながらも、打線の停滞が続くようなら、5月のゴールデンウイーク中に昇格の可能性もある。体の状態が万全ではなく、精神的なダメージも残る点を考慮しつつ「まだ落ち込んでいるらしいから。そらしゃあない。1軍に上げて元気になってくれたらええけどな」と優しい言葉を送った。5月戦線で一躍、チームのカンフル剤になるかもしれない。 (倉世古 洋平)

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2023年4月26日のニュース