広島ローテ再編 床田“リフレッシュ”恵みの雨で中9日登板へ 新井監督故障明けを配慮

[ 2023年4月26日 05:00 ]

室内練習場で練習する広島・床田(撮影・奥 調)
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 広島は25日、中日戦が雨天中止となり、マツダスタジアムに隣接する室内練習場で全体練習を行った。26日の同戦は大瀬良大地投手(31)のスライド登板が決定。加えて新井貴浩監督(46)は開幕から中6日での登板が続いていた故障明けの床田寛樹投手(28)にリフレッシュ期間を設けることを主目的に、27日以降の先発ローテーションも再編した。

 新井監督は「天気には逆らえない。ポジティブにいこう」と“恵みの雨”と捉えた。なぜなら、先発投手陣のマネジメントに活用できるからだ。リフレッシュ目的で出場選手登録を抹消されている大瀬良は、26日の中日戦にスライド登板することが決定。同時に、先発ローテーションの再編を決めた。

 「(ローテーションは)元に戻りません。(床田は)そういう(登板間隔を空ける)形で」

 指揮官は大瀬良に続き、故障明けの床田にもリフレッシュ休暇を与える方針を示した。左腕は昨年8月の右足関節骨折から復活し、今季は開幕先発ローテーション入り。ここまで中6日の登板間隔で4試合に先発して2勝0敗、防御率1・73の成績を残している。

 当初は29日巨人戦に先発する予定だった。だが、この日の試合が雨天中止となったことで、ローテーションに余裕が生まれた。そこで長いシーズンの戦いを考慮し、出場選手登録をしたままで床田に休暇期間を設けることを決断。左腕は今後、中9日の登板間隔で5月2日のDeNA戦に先発することが有力となった。床田の登板間隔を確保した上で、指揮官は他の投手陣の登板順もシャッフルすることも明かした。

 「コルニエルは土曜日で、アンディ(アンダーソン)は日曜日にいきます」

 27日の中日戦には九里が、こちらもスライド。当初27日に先発予定だったアンダーソンは30日巨人戦に回ることが決まった。28日巨人戦は予定通り遠藤を起用。続く29日同カードにはコルニエルを30日から繰り上げて投入する。指揮官は言葉を続けた。

 「自分たちが若かった頃と、試合数も違うし、夏場の気温も上がっている。(昔と)同じような感覚でやっていたら、選手が壊れてしまう。そういうところも考えながら(やっている)」

 シーズン序盤からのリフレッシュ休暇は長いシーズンを戦い抜くための戦略の一環。シーズン残り124試合。選手たちの最高のパフォーマンスを引き出すことこそが、勝利への近道となる。それが、新井采配だ。(長谷川 凡記)

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2023年4月26日のニュース