DeNA・バウアー1軍練習に合流　三浦監督のリーゼント絶賛「どこに髪を切りに行っているのか知りたい」

[ 2023年4月26日 05:30 ]

　胸に秘めるはリーゼント魂だ！！DeNAの新外国人トレバー・バウアー投手（32）が25日、横浜スタジアムで1軍練習に合流。三浦大輔監督（49）の代名詞でもある髪形・リーゼントについて絶賛した。20年にサイ・ヤング賞にも輝いた超大物右腕は、指揮官のために勝利に貢献すると熱く宣言。今後は28日のイースタン・リーグ、ロッテ戦（横須賀）に登板し、順調なら5月4日の広島戦（横浜）で1軍デビューする可能性が高い。

　日米の共通語である「リーゼント」が、2人の絆をより強くする。自身初の1軍練習後に三浦監督の印象を聞かれたバウアーは帽子を取って自身の髪に手をやってから、うらやましそうに話した。
　「一つ思っているのは、素晴らしい髪形をしているなあと。僕はあまりいい髪を持っていないので…」

　素晴らしい髪形とは、三浦監督の「番長」という愛称にもつながった自慢のリーゼントだ。前日には横須賀市内の2軍施設「DOCK」に指揮官自ら会いに来てくれた。現在の状態などを聞かれる中で、右腕の目がくぎ付けになったのが指揮官のいかしたヘアスタイル。「彼がどこに髪を切りに行っているのか知りたい」と興味津々の様子だった。

　リーゼントは米国など英語圏で生まれたとされ、1950年代にロック歌手エルビス・プレスリーの影響で世界的に流行した。矢沢永吉の大ファンで胸に熱いロック魂を秘めた三浦監督とバウアーは共鳴。「彼のためにプレーするのは楽しみ。彼のために勝利したい、という気持ちにさせてくれる方だと感じている」と、自身も「リーゼント魂」を胸に1軍での勝利を指揮官に贈ると宣言した。

　「みんながフレンドリーに迎え入れてくれた。凄く順調」。ここまで2軍で2度登板し、最速156キロを記録するなど計9回0/3を1失点、8奪三振。この日は三浦監督ら1軍首脳陣が見守る前で約25球のブルペン投球も行った。次回は28日のイースタン・ロッテ戦で「前回は75球前後だった。次は90球前後。その球数の中で長いイニングを投げ、より多くの三振を目指す」と見据える。順調なら中5日で5月4日に横浜スタジアムで行われる広島戦で1軍デビューとなる可能性が高い。

　三浦監督もバウアーが合流してうれしそうだ。「1軍の選手やスタッフとまだコミュニケーションが少ない。本人も球場を探索しながらやっていた」。WBC組のエース・今永が復帰登板で白星を挙げ、好調なチームの戦列にいよいよバウアーも加わる。胸が高鳴るのも当然だ。
　「いい時間を過ごせているのはみんなのおかげ。感謝している」とバウアー。契約を結んでくれたチームのために身をささげる。現役時代からリーゼントにこだわる番長と同様、超大物助っ人の信念もブレることはない。（鈴木　勝巳）

　≪美容室HEARTオーナー「絶対似合う。ぜひ来て！」≫三浦監督が普段からリーゼントを整えているのは、神奈川県で横浜市や川崎市内に計8店舗展開している「美容室HEART」だ。同店はマッサージのサービスや日焼けルームなども完備。スポニチ本紙の取材に応じたオーナーは「バウアーさんは絶対にリーゼントが似合うと思います。ぜひ、ウチに来てください！」と来店を熱望していた。

　▽リーゼント　両横の髪をヘアワックスなどの整髪料で後ろへと流し、後頭部の中央あたりで合わせた髪形。1930年代に英国で流行し、ロンドンのウエストエンドにある繁華街「リージェント・ストリート」の緩やかなカーブに例えて命名された。50年代に米国ロック歌手のエルビス・プレスリーの影響で世界的な大流行となり、ロカビリーファッションの象徴として定着。日本では不良の代名詞となった。

　≪「ぜひYouTubeを見て」とアピール≫来日後に自身のYouTubeチャンネルに動画をアップしているバウアーは、この日の囲み取材の模様も自身のカメラで撮影。ベンチ裏の様子なども撮影したといい「ぜひYouTubeを見てください」とアピールした。熱心に更新する理由を「一番は人々を楽しませたい。自分が小さい頃はメジャーリーガーがどんな生活を送っているのか、どんなトレーニングをしているのかとか情報が全然なかった」と説明。それをシェアすることで「野球を目指そうという子供たちにもいい刺激になる」と強調した。