巨人・原監督 戸郷3勝目に「うちのエースですので」 長野には「まだまだ若いぜ、まだまだ力はあるぜ」

[ 2023年4月26日 21:47 ]

セ・リーグ   巨人8―4阪神 ( 2023年4月26日    甲子園 )

<神・巨>8回1死一、三塁、3ランの長野を笑顔で迎える原監督(撮影・大森 寛明)
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 巨人が今季初となった甲子園での伝統の一戦で逃げ切り勝ち。3週間ぶり今季2度目となる3連勝を飾った。

 初回に主砲・岡本和の適時打で先制すると、3回には岡本和の2打席適時打や先発右腕・戸郷の今季初安打初打点となる適時打などで一挙4点。戸郷は5回に先頭・佐藤輝の1号ソロからまさかの5連打などで一挙4点を失ったが、わずか1点リードの8回に長野が巨人復帰後初アーチとなる代打3ラン。投手陣も戸郷降板後は大江、田中千、直江と無失点リレーでつないだ。戸郷は7回途中6安打4失点で今季3勝目(1敗)を挙げている。

 試合後、原辰徳監督(64)との一問一答は以下の通り。

 ――戸郷の投球で打線がいい流れ。

 「そうですね。うちのエースですので。リズムよくテンポよくね。そこが打線にも影響があったかもしれませんね」

 ――主軸のタイムリーに始まり、上位、下位がつながった。

 「前半戦はもう忘れました(笑い)。やっぱり拮抗した、5回のタイガースの攻撃というのがね。非常に我々もピリっとしたものだったものですから。忘れました」

 ――佐藤輝の1発は。流れが。

 「まああの、あの1本ももちろんそうなのですけど、やっぱりあれだけ好投していても、あのイニングに関して、やっぱり4点を取られたのは現実ですね。そこに緊張感がさらに増したというそういうゲームだったと思います」

 ――7回途中まで戸郷がゲームをつくり、その後も計算がたった流れがあった。

 「簡単にひっこめさせないよというところですね。自分で。しっかりと、先発投手として勝利がつく、つかないという点で、彼はそこまではやってもらわないとなと思いました」

 ――8回、原采配ドンピシャ。長野の1発。

 「このところ。チョーさんもちょっと、こうストレスもたまってたしね。そういう意味ではウォーカーが出てくれた。そして門脇が送って、そして2番のところにチョーさんを入れて、それが非常によかったというところですね」

 ――3連勝。借金返済のメドも。

 「いや、まだまだ。1日ではまだまだですので。まあしっかり積み上げて、積み重ねながらね。いきたいと思います」

 ――ワンシーン、ワンシーンに手応えを出している。

 「そうですか? そのへんはよく分からないのですけど。まあ明日もまた頑張ります」

 ――長野のホームランは打った瞬間だった。ベンチから。

 「いや、ホントにいい当たりだったしね。そうそう彼のホームランを何年間も見ていないのでね。そういう意味ではまだまだ若いぜ、まだまだ力はあるぜというところでしたね」

 ――長野選手の勝負強さにかけた。

 「そうですね。やっぱりうちの切り札ですから、そういう意味では、非常によかったと思いますね」

 ――戸郷は。5回の変化は何か。

 「まあやっぱり、メカニック、ボール等々、ややシュート回転していたというところで、やっぱり自分の、まあ100パーセントに近い状態のボールではないと、そうは抑えられないというところだと思います」

 ――とはいえ致命傷は負わないところが彼の成長。

 「いやいや、まあそれはそうですね」

 ――交代のタイミングは球数も。

 「そうですね。球数は多少ありましたね。あの場面で5回を投げ切って、6回でという、そこはもっと投げてもらいたかった。投げなきゃというところです。本人もそういうものは微塵もかけらも出さなかったですね」

 ――オコエの働き。

 「いやいや。見事ですね。前回もいいヒットを打っていますし、右バッターがとにかく打つのを手こずる投手ですしね。その中でオコエが打ってくれているのはやっぱり、右バッターに対しても、呼び水として、出てる、出てくると思いますね」

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