ヤクルト・三ツ俣 愛されキャラすっかり浸透 昨年オフ中日戦力外 トライアウトを経て入団

[ 2023年4月18日 08:00 ]

ヤクルト・三ツ俣
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 ヤクルトは18日に愛媛県松山市で中日戦を行う。昨年オフに中日を戦力外となり、12球団合同トライアウトを経て入団した内野手の三ツ俣にとっては、11月の秋季キャンプでチームに合流した、思い出の場所でもある。

 当時はまだ背番号の入ったユニホームが作られておらず、周囲に気を使いながら汗を流していた30歳。それが今では愛されキャラとして、すっかりチームに溶け込んでいる。

 ナインとの距離がグッと縮まった出来事がある。沖縄・浦添での春季キャンプ初の休日の前夜に開催された野手会だ。映画「ゴーストバスターズ」のメロディーに乗せて「ボウシトバシター!」と持ちギャグを披露して爆笑をさらった。

 伊藤投手コーチから通りすがりに「よっ、四ツ俣!」といじられた際は、すかさず「三ツです!」と指を3本立てて軽快に突っ込む。今回、広島から松山へのフェリーの船内ではこんな一幕もあった。前に座った22歳の赤羽に「椅子、後ろに倒していいよ」と声をかける気遣い。それに甘えて椅子を一気に倒されると「どんだけ倒すねん!」。後輩から愛されている証拠だ。

 チーム加入後には少しでも出場機会を増やすため、不慣れな一塁や外野にも挑戦している背番号66は、開幕1軍入りを果たし、16日の広島戦では「7番・二塁」で移籍後初スタメン。初回に「何とか粘って後ろにつなぐ気持ちだけでした」と押し出し四球を選び、6回には移籍後初安打となる中前打も放った。リーグ3連覇を狙うチームに、欠かせない存在になりつつある。(記者コラム・青森 正宣)

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