DeNA・バウアー GW1軍デビュー浮上 日本でほれ込んだ特注品「牛刀グラブ」にも注目

[ 2023年4月18日 05:00 ]

DeNA・バウアー
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 DeNAの新外国人、トレバー・バウアー投手(32)が、5月2日からの横浜スタジアムでの広島3連戦で、1軍デビューする可能性が17日、浮上した。16日のイースタン・リーグ西武戦(横須賀)で来日初登板し、フィーバーを起こしたばかり。デビューに備え、宮崎県産「和牛JB」グラブに刀を刺しゅうした特注品を発注。「牛刀」グラブを手に、ゴールデンウイーク中にもサイ・ヤング賞腕の快投が見られそうだ。

 目前に迫ったゴールデンウイーク。そのど真ん中が、バウアーのデビューになる可能性が出てきた。5月2日からの横浜スタジアムでの広島3連戦。同期間唯一の本拠地カードは、ファンへのお披露目にはうってつけだ。

 「100%に近いものが出せたのではないか」。16日のイースタン・リーグ西武戦で53球を投じ4回4安打無失点。最速156キロ、6三振と圧巻の内容に、バウアーは声を弾ませた。横須賀スタジアムには2680人のファンが詰めかけ、YouTubeの中継は最大同時接続数が7万7322人に上った。

 次回登板も2軍戦で100球前後を予定。その後体調を見極めて1軍に進む。途中セットバックなどなければ、16日からの登板間隔で計算すると同3連戦に照準はぴたりと合う。

 1軍デビューへ向けて特注グラブも届いた。3月23日に米国から来日。右腕はグラブを持参せず、すぐに横須賀市内の野球ショップに出向き、「恋人」と出合った。宮崎産黒毛和牛使用の軽量グラブ「和牛JB」。手触りにもほれ込み購入すると、ブルペン、ライブBP、16日の登板と同グラブで臨んだ。

 製造元のボールパークドットコム社(宮崎県)は右腕と連絡を取り、16日の試合前にバウアーからのリクエストに応えた特注グラブをスタッフが球場に持参して手渡した。今後、実戦投入に備えて入念にならしていく。披露した「刀パフォーマンス」にあやかり、ウェブ部分に刀が刺しゅうされているという。

 同社とは契約を結んでおらず今後の展開は未定だが、「牛刀」グラブを気に入り、1軍デビューで使用する可能性は高い。「1軍でいつ投げるかはスケジュールを見ないといけない。詳しくはお伝えできない」と語るにとどめた右腕。現在首位の広島相手に満員の本拠地で、「牛刀」グラブを手に本物の切れ味が披露される。

 ▽和牛JBグラブ 宮崎市内が本社の「ボールパークドットコム社(代表・山内康信)」が製造する同県産黒毛和牛の革を使用したグラブ。通常のグラブより約50グラムほど軽量でバウアーが使用するグラブは約580グラム。形崩れしにくいのが特徴。西武時代後期の松坂大輔氏(スポニチ本紙評論家)が使用。パドレスのポメランツ投手は大リーグでただ一人同社と契約を結んでいる。

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2023年4月18日のニュース