ヤクルト・村上「4番を打ちたい」 WBC世界一へ自覚 調整も順調「凄くいい感じ」

[ 2023年1月7日 05:30 ]

青空の下、自主トレを公開した村上(左は青木。撮影・沢田 明徳)
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 侍4番を勝ち取る。ヤクルト・村上宗隆内野手(22)が6日、神宮外苑で自主トレを公開。正式発表されたWBC日本代表入りを受け、4番への強い意欲を示した。エンゼルス・大谷翔平投手(28)、カブスの鈴木誠也外野手(28)らメジャーリーガーも名を連ねる侍ジャパンのど真ん中で、世界一奪回を目指す。

 憧れた日の丸の4番へ、自覚の表れだった。09年大会決勝で、イチローが中前へ放った決勝打に胸を躍らせてから14年。当時9歳だった少年は、WBC出場が正式発表され、熱い思いを口にした。

 「プロに入る時に日の丸を背負ってプレーしたいと目標に掲げていましたし、小さい頃もWBCという舞台に憧れて、格好いいなと思って野球を始めたので、4番を打ちたいなという思いは凄くあります」

 昨年、日本選手新記録となる56本塁打を放ち、史上最年少で3冠王に輝いた。11月の強化試合では侍の4番としてデビューし、重圧の中で3戦4発。21年夏の東京五輪決勝から、侍ジャパンのユニホームでは4試合連続本塁打となった。14年ぶりの世界一奪還を狙う今大会は大谷や、東京五輪で4番を務めた鈴木らメジャーリーガーも参戦する。「凄く幸せです。なかなか経験することのできない体験だと思うので、楽しみです」と心躍らせる超一流のチームでも、村上は4番の筆頭候補。「4番を打ちたい」の言葉には責任感も込められていた。

 青木、塩見、宮本、丸山和とのこの日の自主トレでは、今年初のマシン打撃などで汗を流した。1月に入ってからバットを使った練習を再開。「初日にしては凄くいい感じで振れた」と世界一を目指す調整への手応えを口にした。WBC3度出場の青木からは「終わった後にすぐシーズンがあって、ギアを2回上げる感覚。でも今の村上だったら、体づくりをしっかりしているから大丈夫」と太鼓判を押された。

 「たくさんの子供たちに夢を与えられるように頑張りたい」という村上。練習中には「村神様だ!」と居合わせた少年少女が駆け寄ってきた。かつて自身が憧れた侍のユニホームで、世界一の夢を必ず届けてみせる。(青森 正宣)

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2023年1月7日のニュース