MVP争い譲れない!ヤンキース・ジャッジが55号ならエンゼルス・大谷は33号 両雄止まらない9戦6発

[ 2022年9月9日 02:30 ]

33号ソロ本塁打を放つエンゼルスの大谷(撮影・白鳥 佳樹)と55号本塁打を放つヤンキースのジャッジ(ロイター/USA TODAY)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が7日(日本時間8日)、タイガース戦で33号ソロ。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)がツインズとのダブルヘッダー第1試合で55号ソロを記録した後、負けじとアーチを描いた。ともに最近9試合で6本塁打。投手としての11勝に加えて2年連続の40発に迫る二刀流か、65発ペースで13年ぶりの世界一へとけん引する名門の主砲か。ア・リーグMVP争いがヒートアップしてきた。

 気温37度まで上がった酷暑のデーゲーム。大谷は恒例の「ウオータースプラッシュ」を真正面から受けても平然としていた。3―3で迎えた7回先頭、左腕チェフィンのシンカーを強振。打球は右中間席へ吸い込まれた。

 一時勝ち越しの33号ソロ。今季8度目のアベック弾を記録した主砲トラウトは「互いに本塁打を打てて良かった。僕は狙って打ったわけじゃない。彼(翔平)もそうだと思うよ」と語った。大谷は最近9試合で6本塁打。エンゼルスタジアムから約6000キロ離れたヤンキースタジアムで奮闘するライバルとのMVP争いで、全く譲る気配はない。

 約2時間40分前。ヤンキースのジャッジがツインズとのダブルヘッダー第1試合で4戦連発となる55号ソロを放った。チームの最大の目標は09年以来のワールドシリーズ制覇。「走者を還すことができて良かった。それしか言えない」と控えめに喜んだが、右打者では通算696本塁打のアレックス・ロドリゲスが07年にマークした54本を超える球団新記録となった。大谷同様に9戦6発。65本ペースで、ロジャー・マリスが持つ球団記録の61発超えへ前進した。

 記者投票によるMVP選考は近年、打撃、走塁、守備、投球でどれだけ勝利数を上積みしたかを表す指標WAR(勝利貢献度)が重要視される。両リーグトップのジャッジの8・6に対し、大谷も7・9で同2位だ。

 カナダのスポーツ専門局「TSN」は、公式ツイッターに「大谷とジャッジ。どちらがMVPを獲得するか?」との見出しで、2ショットの合成写真を投稿。55本塁打とOPS(出塁率+長打率)1・090が両リーグ1位であるジャッジに対し、大谷はリーグ2位の33本塁打に加えて同5位相当(規定投球回には未到達)の防御率2・58であることを強調した。

 大谷はMVP争いについて「もちろんモチベーションになる」と言う。ともに残り25試合。レギュラーシーズンの最終盤、さらなるデッドヒートが繰り広げられそうだ。

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2022年9月9日のニュース