阪神・大山、逆転V弾で3年連続20号!コロナ復帰後初アーチで球宴本塁打競争にも弾み

[ 2022年7月23日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神6―3DeNA ( 2022年7月22日    甲子園 )

<神・D>4回2死一塁、大山は逆転の2点本塁打を放ち青柳(左)に迎えられる(撮影・後藤 大輝)
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 これぞ主砲の打撃だ。阪神・大山が、一振りで試合の流れを変えた。

 「狙い球をしっかり準備していましたし、試合が始まる前にスコアラーさんたちと打ち合わせして(試合に)入ったので、一発で仕留められて良かった」

 0―1の4回2死一塁。カウント3ボールから、大山は積極的に仕掛けた。外寄りのチェンジアップを1球で仕留めると、滞空時間の長い打球は左翼席に着弾した。劣勢を一瞬でひっくり返す逆転20号2ランで務めを果たし、自然と笑みがこぼれた。これで20年から3年連続で20本塁打以上をマーク。球団生え抜きでは史上6人目、7度目の快挙だ。

 12日に近親者が新型コロナウイルス陽性判定を受け、濃厚接触者となって13日巨人戦から5試合欠場を余儀なくされた。19日広島戦で復帰してからは初のアーチとなった。隔離期間中は練習制限があり、思い切り汗を流すことはできなかった。だがその分、内面強化に割く時間が増えた。

 「戻った時に自分がどういうふうにやったらいいか考える時間もできた。改めてチームの試合を外から、テレビからですけど、違った目線で見ることができた。トレーニングはできなかったですが、心の部分ではプラスになった。試合を見る中で、配球など、客観的に違う勉強もできた」

 プラス思考が、さらなる進化の原動力となった。自分なりに研究を重ね、成果につなげた。通算101本目で初となったカウント3ボールからの本塁打を生んだのも配球の読みあればこそ。この日、球宴ホームランダービー出場も決定。「そこでしか味わうことのできない空気とか緊張感があると思うので、楽しみたい」。夢舞台からも、大山は収穫を持ち帰るに違いない。

 前半戦は残り2試合。さらなるアーチ量産で、チームを勝利に導くのみだ。(長谷川 凡記)

 《生え抜きでは30年ぶり》大山(神)が4回、逆転の20号2ラン。20年28本、21年21本に次ぐ3年連続20本塁打以上は、阪神生え抜き選手では90~92年に八木裕が3年連続で記録して以来、30年ぶり6人目で7度目。最長は7年で49~55年の藤村富美男と72~78年の田淵幸一が記録。今季はチームの甲子園本塁打21本のうち、大山は12本をマーク。これまでの自己最多20年12本に早くも並んだ。

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2022年7月23日のニュース