大阪桐蔭 4回戦へ「ありがとう野球」で完勝 メンタル面でも進化続ける

[ 2022年7月23日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権大阪大会・3回戦   大阪桐蔭7―1関大北陽 ( 2022年7月22日    大阪シティ信用金庫スタジアム )

<大阪桐蔭・関大北陽>声を出す大阪桐蔭ベンチ (撮影・亀井 直樹)
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 大阪桐蔭が打っては先制、中押し、ダメ押しと効果的に得点し、投げても3投手の継投で1安打1失点と投打に関大北陽を圧倒。4回戦に駒を進めた。

 「ありがとう野球」で完勝した。2―1の4回2死無走者、「1番・三塁」の伊藤櫂人(3年)が自身初の2戦連続となる左越えソロ。「右足に体重を乗せて打つことができました。初戦が終わった後に西谷先生から“もっと考えてやれ”と言われていたことを生かせました」。無死一、三塁から併殺打の間に勝ち越したが、リードはわずか1点。もう1点がほしい場面で低め直球をすくい上げて貴重な追加点を奪った。その時だ。大阪桐蔭ベンチで「ありがとう」の大合唱が起きた。

 きっかけは6月中旬の愛知遠征だ。17年に主将を務めた福井章吾(現トヨタ自動車)が激励に訪れた際に教わったのが、「ありがとう」の言葉を積極的に声に出すこと。仲間への感謝を口にすることでチームの士気が高まる。この試合から取り入れ、さっそく効果を発揮した。「良い雰囲気で、できました。次の試合からも続けたい」と星子天真主将(3年)。伊藤も「全員で取れるアウトをしっかり取れたことが、勝ちにつながったと思う」とうなずいた。

 プレーに加え、メンタル面でも進化を続ける常勝軍団。同校3度目の春夏連覇へ、全国4冠へ、一直線だ。(北野 将市)

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2022年7月23日のニュース