ミキハウス、3度目出場で悲願初勝利 補強選手が大活躍

[ 2022年7月23日 06:00 ]

第93回都市対抗野球大会第5日1回戦   ミキハウス3―2東邦ガス ( 2022年7月22日    東京D )

<東邦ガス・ミキハウス>勝利し、ハイタッチするミキハウス・高橋拓(左)と井上(撮影・木村 揚輔)
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 1回戦3試合が行われた。ミキハウス(八尾市)は9回、西川雄大内野手(25)の決勝ソロで東邦ガス(名古屋市)を下し、3度目の出場で悲願の大会初勝利を挙げた。史上最多となる12度目の大会制覇を目指すENEOS(横浜市)は初回、山崎錬内野手(31)の2ランなどで西濃運輸(大垣市)に6―2と快勝した。

 新旧、そして補強選手が働いたミキハウスが3回目の出場で待望の初勝利を飾った。最後の左飛をルーキー・中坪将麻がつかむと、三塁側応援団は喜びを爆発させた。

 序盤に2点リードも6回に追いつかれ、その後は息詰まる投手戦となった。陣田匡人監督は「過去2回とも2―3で負けている。あと1点が…」と思っていた。9回、その「1点」が試合を決めた。

 日本製鉄広畑から補強された西川雄大が左翼席へ歴史をつくる一発を放った。「補強というプレッシャーはあるけど、チームが明るいし溶け込めた。良い場面で打ててチームの役に立ててよかった」と最高の笑顔を見せた。

 6回途中、同点後のピンチでベテラン栗山拓巳を救援したのも日本生命から補強された高橋拓己だった。「どう抑えたか覚えていないくらい緊張しましたよ」。最後まで投げ切り、補強してくれたチームに応えた。

 補強陣に負けじと、先制点は新人・猪原隆雅のタイムリー。次戦に向け最高のムードを漂わせたチームに「昨年は出ること、そして今年は勝つこと。17年前に出てそこから初勝利。本当にうれしい」と指揮官の顔も紅潮した。廃部を乗り越え、東京ドームに戻ってきたミキハウス。大きな一歩を踏み出した。

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2022年7月23日のニュース