初の兄弟対決は兄の横浜・玉城陽希の貫禄勝ち 打っては1打点守っては好リードで快勝導いた

[ 2022年7月23日 04:00 ]

第104回全国高校野球選手権神奈川大会準々決勝   横浜8ー1藤沢翔陵 ( 2022年7月22日    横浜 )

<横浜・藤沢翔陵>3回、打席に向かう弟の藤沢翔陵・玉城巧(右)と捕手で兄の横浜・玉城陽(撮影・光山 貴大)
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 初めて実現した兄弟対決。兄の貫禄を見せた横浜の主将・玉城陽希(はるき=3年)は「凄く楽しかった。この大会を迎える前に、2人とも勝ち上がって兄弟対決しろと言われていた。少しは親孝行できたかな」と胸を張った。

 弟・巧望(たくみ=2年)のいる藤沢翔陵に8―1の7回コールド勝ち。初回1死一、三塁から三塁ゴロで先制点をもたらすなど1打点。マスクをかぶっても2投手を1失点リレーと好リードした。4安打4打点の1番・緒方漣(2年)とともにチームを引っ張り「チームの核。玉城、緒方あたりがやってくれないと」と言う村田浩明監督の期待に応えた。

 両親は横浜側のスタンドで観戦した。父・優さん(44)は「最初は分かれて観戦しようかと悩んでいた。巧望が“最後なんだから兄の方で見れば”と言ってくれた」と明かし、母・友美さん(45)は「一生に一度の対決。今日は2人の応援です」と笑った。横浜の「4番・捕手」と藤沢翔陵の「2番・二塁」はそろって1打点を挙げるなど、準々決勝の舞台で躍動。終始、笑顔だった。

 2年連続のベスト4進出。「弟も新チームになって主力で頑張ると思う。自分も最後の夏にかけて、甲子園を目指したい」と陽希。一つになった家族の思いを背負い、聖地を狙う。(小野寺 大)

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2022年7月23日のニュース