阪神・大山“初タイトル”交流戦「日本生命賞」 リーグ戦も「もっと上を目指してチーム一丸で戦う」

[ 2022年6月14日 05:30 ]

阪神・大山
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 阪神・大山悠輔内野手(27)が13日、交流戦でセ、パ両リーグから1人ずつ選ばれる日本生命賞(賞金100万円)に選出された。球団野手では05、08年金本知憲以来、3度目。パはオリックスの杉本裕太郎外野手(31)、最優秀選手賞(MVP=賞金200万円)には4年ぶり2度目の優勝を飾ったヤクルトから村上宗隆内野手(22)が選出された。

 文句なしの“初タイトル”だ。パ屈指の好投手を圧倒して手に入れた価値ある勲章。交流戦では打率・318、7本塁打、21打点と堂々の成績を誇った。球団史上初めて本塁打、打点の2冠に輝いた大山の視線は早くも次のステージに向けられていた。

 「このような賞に選んでいただけて大変光栄です。常に目の前の一試合、一試合、一打席に集中してプレーしたことが良い結果につながった。チームとしても自分自身としても、この交流戦をいいきっかけにして、これからもっと上を目指してチーム一丸となって戦っていきます」

 交流戦の打点は18試合制となった15年以降ではリーグ最多タイの記録だった。チームを交流戦順位で2位に押し上げた立役者であり、反攻の旗頭として躍動。リーグ順位も6位から4位に浮上した。6月の月間打率・366、6本塁打、18打点の数字が好調を証明。個人成績と順位が比例するように受賞は、必然の流れと言えた。

 また球界のレジェンドにも肩を並べた。同賞の受賞は球団野手では08年の金本知憲以来14年ぶり(20年は開催中止)の快挙。入団時の監督で、打撃では徹底指導を受けた恩師であり、師匠でもある。ただ、まだまだ物足りない。今季の成績も63試合の出場で打率・251、14本塁打、45打点。さらなる飛躍が一番の恩返しであり、チームのためでもある。

 「(リーグ再開までは)いろいろ考えながらやりたいです。こういう時間を無駄にしないように。やりたいことができる時間だと思いますし、もっといい成績を残すためにはどうすればいいか、というのを考えながらやりたい」

 14日から全体練習も再開する。次に狙うのはリーグ戦でのタイトル獲得だ。パ相手に大きな自信を付けた背番号3の挑戦が再び始まる。(石崎 祥平)

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2022年6月14日のニュース