中村武志氏 中日・根尾、投手登録に「集中できる環境整ったベターな判断」

[ 2022年6月14日 05:00 ]

中村武志氏
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 【中村武志の目】中日・根尾は遊撃手としては守備、外野手としては打撃という課題を克服できなかった。プロは甘くない。どちらも厳しい状況で、人気選手を生かす方法はないかと考えた結果、立浪監督ら首脳陣は投手の方がチャンスがあると判断した。

 来年から本格的に投手をさせることは聞いていた。「二刀流」という前に、どちらに軸足を置くかを早めに決めた方がいいと思っていたので、これで集中できる環境が整ったわけだし、よりベターな判断だと思う。

 根尾の適性については、昨年までの中日バッテリーコーチ時代も含めて球界OBに意見を聞いてきた。投手を勧めるのは3割程度。ただ、その中には巨人の桑田投手チーフコーチもいた。スピードボールに魅力を感じていた私も投手派だ。

 今後は1軍だけではなく、2軍で実戦も含めて投手の練習を積んだ方がいい。さらに、秋と来春のキャンプでどこまでステップアップできるか。野手では足りなかった「能力」に期待している。(スポニチ本紙評論家)

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