阪神・佐藤輝 さらなる飛躍へ語った4番の決意 得点圏打率向上へ「何か変えないといけない」

[ 2022年6月14日 05:30 ]

阪神・佐藤輝
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 阪神・佐藤輝明内野手(23)が、スポーツ5紙による共同インタビューに対応した。今季は13日時点で打率・275、13本塁打、38打点。2年目ながら4番を務める大器は・230と停滞する得点圏打率の向上を誓う。さらに6月絶好調の大山に刺激を受け、リーグ戦再開後の爆発を目指す。

 ――開幕4番で始まった2年目。「4番目」の打順と強調していたが、主軸としての難しさはあるか。
 「チャンスでは今も打てていないというのはあるので、今後に向けては対策というか、何か変えないといけないとは思っています」

 ――4番定着後、メンタル面での変化は。
「しっかり結果を残していかないといけないと、去年より感じています」

 ――6月に入って5番の大山が絶好調。4番として打線をけん引するために必要なことは。
 「やっぱりチャンスで打つということですね。チャンスでしっかり打って、点を取って試合に勝つのが理想だと思うので、そこは頑張りたいです。(大山選手の活躍は刺激に?)もちろん。自分も打ちたいというのはあります!」

 ――5番の前、4番を打っていて感じたことは。
 「(相手投手が)今の大山さんに(打順を)回したくないというのがあると思います。やっぱり(大山選手の好調時と不調時では自分への)配球が多少は変わってきたのかなと思います」

 ――ヤクルト・村上、巨人・岡本和、DeNA・牧ら他球団の4番から刺激を受ける部分はあるのか。
 「刺激というか、強いチームにはそういう中心となる選手がいると思います。そういう選手に自分もなれるようにやっていきたいと思います」

 ――空振りも少なくなり、ボール球を振らなくなった。逆にストライクゾーンは積極的に振っている。
 「やっぱり、その中でも甘い球を一発で仕留められるというのはもっとできるんじゃないかなと。そこ(一発で仕留めること)は今後のポイントかなと思っています」

 ――1年目と比べて相手の攻め方も変わってきているのか。
 「インコースが多いのは、去年と変わっていないのかなと思いますけどね。やっぱり交流戦の時は変わったりとか、試合によっては全然違う配球で攻めてきたりとか、そこは試合中にアプローチを変えたりとかしたりしながらやってます」

 ――オフに取り組んだ打撃フォーム改造が奏功しのか。
 「ヒットは10試合連続とかあったと思うんですけどね。長打を打たないと話にならないんでね。そこ(長打)はもっと増えてくるといいなと思います」

 ――ここまでの13本塁打で印象的な一発は。
 「(ZOZO)マリンで打った9回の一発(5月27日のロッテ戦で益田からバックスクリーンへ決勝弾)は、点を取れていない中で出た一発だったので印象に残っています」

 ――今季は全試合出場。ここまでを振り返って。
 「最近は打てていないというのもありますけど、(英語で)so soって感じですね(笑い)」

 ――11日のオリックス戦の試合前練習で、藤井康1、2軍巡回打撃コーチを交えて吉田正と話し合い。
 「藤井(打撃コーチ)さんとの話の中で吉田さんと僕は(4スタンス理論が)タイプが一緒なので、どういう感覚で打っているのかなと。そういう(両者の助言)のを取り入れながら徐々に良くなってきたのかなとは思っています」

 ――左の強打者・掛布、金本が苦戦してきた甲子園。2年目で感じてる部分は。
 「ホームランはなかなか出ないなというのは感じてます」

 ――去年は甲子園で8本塁打。今年はここまで3本だが、目標。
 「10本くらい打てればいいかなと思います」

 ――内角攻めが多いから左翼へ流すホームランが打ちにくい。
 「特に甲子園なんかはインコース攻めが多くなるので、内角とか狙ったりはしますけど。それはその時の調子次第で、狙えると思えば狙いますし、その時の感じですね」

 ――昨季は後半戦苦戦。今年はそうならないような技術や自信はあるか。
 「それはやってみないと分からないですけど。去年と同じ感じにはならないように、何とか頑張りたいとは思いますけどね」

 ――仮に球宴に選ばれたとして、交流したい選手は。
 「去年は(DeNA)牧がいなかったんで。今年は選ばれると思うんで、凄い成績を残していますし、ゆっくり話す機会も今まで無かったんで、楽しみです」

 ――5日の日本ハム戦で「キモティー」と。G・G・佐藤のセリフと知って使った。
 「そうですね。だからといって特に意味はないんですけど(笑い)。一番最初に頭の中にキモティーって出てきたんで、それを言っただけです(笑い)。(本家はもっと使ってほしいと)キモティーってなったら使います」

 ――西武戦では山川からバットをねだられていた。
 「あれはバットを飾りたいからくれよって言われて。今のあの状況でバットを試すとかありえないと思うんで。まあまあ普通に、お渡ししました(笑い)」

 ――交流戦最終盤で状態が復調気配なのは大きい。
 「チャンスでしっかり打てたのでね、今後もしっかり続けていきたいなとは思っています」

 【阪神新人では岡田彰布以来の新人から2年連続50打点へ】佐藤輝は今季、大山に次いでチーム2位の38打点を記録。阪神選手の新人から2年連続50打点到達となれば、80、81年の岡田彰布以来41年ぶりで、左打者では初の快挙となる。

 リーグ戦再開後の初戦となる17日の相手は、チーム別最高の打率・407を誇るDeNA。同戦では前回7日の日本ハム戦で史上85人目のノーヒットノーランを達成した今永が先発予定だ。今季は対戦がないものの昨季は3打数1安打。さらに弾みをつけるうえでも絶好の相手だ。

 また、昨季も交流戦明けの巨人との3連戦(6月18~20日)では11打数5安打、2打点、2本塁打と聖地で大暴れした。「状態をもっと上げていけるように、しっかり練習をして、再開に向けて頑張りたい」。12日のオリックス戦では6月初のアーチを放つなど、自己最多の6打点と躍動。節目であり、通過点とも言える50打点到達は時間の問題だ。

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