デビューから17勝3敗の好成績は先発投手で51年ぶり 好投続けるブルージェイズの巨漢右腕マノア

[ 2022年6月14日 14:15 ]

ブルージェイズのアレク・マノア(AP))
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 ブルージェイズのアレク・マノア(24)が13日(日本時間14日)トロントでのオリオールズ戦で今季12度目の先発登板。6回1安打1四球無失点、7奪三振の好投で、チームを11―1の勝利に導き、バーランダーに並ぶリーグトップの8勝目を挙げた(8勝1敗)。

 初回に2死1、2塁のピンチを迎えたが、5番マウントキャッスルを93・9マイル(約151キロ)の直球で空振り三振。3回の無死一、二塁のピンチも2番マンシーニを80・7マイル(約129・8キロ)のスライダーで一邪飛、4番オドルを94マイル(約151・2キロ)のシンカーで左飛に討ち取るなど、本塁を踏ませなかった。マノアは試合後AP通信の取材に「ストライクゾーンを攻められたし、相手打者のバランスを崩すことができた」と話している。

 198センチ、118キロの巨漢。19年のドラフト一巡(全体11位)で21年5月27日にメジャーデビューを果たした。特筆すべきは安定感だ。今季の12試合でクオリティースタートでなかったのは1試合だけ。その試合も5回2失点だった。去年9月8日のヤンキース戦から17試合連続で3失点以下に抑えている。デビューから2年、32試合に先発し17勝3敗と勝率85%。AP通信によると1901年以来、先発投手でデビューから勝ち負けが付いた20試合で17勝以上を挙げたのは7人だけ。69年から71年のアスレチックスの左腕バイダ・ブルー以来だ。

 ピッチングの構成はシンプル。主に直球、シンカー、スライダーの3球種で、速球の平均速度は93マイル台と決して速くはない。しかしながら切れがあり、制球力抜群で、テンポも良い。そして走者を出すと、この試合の初回と3回のようにギアを上げる。チャーリー・モントーヤ監督は「ここぞという時にきっちり厳しい球を投げる。その力があるから、ピンチを迎えてもダメージを最小限に抑えられる」と称えている。防御率は1・67とア・リーグトップ。サイヤング賞も夢ではない。

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2022年6月14日のニュース