西武・滝沢 打って走って逆転劇演出 2日連続お立ち台に「きょうも緊張してます」

[ 2022年5月14日 19:44 ]

パ・リーグ   西武5―4楽天 ( 2022年5月14日    ベルーナドーム )

<西・楽>2日連続のお立ち台で笑顔を見せる滝沢(撮影・尾崎 有希)
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 西武の高卒ルーキー・滝沢夏央内野手(18)がベルーナドームを駆け回った。

 息つく暇もない。滝沢の視線はホームしか捉えてなかった。自らの一打で同点とした7回2死三塁。3番・外崎の2球目がホーム手前で弾む。50メートル5秒8の快足を飛ばし、ホームに滑り込んだ。「バウンドが見えた瞬間に勝手に反応した。迷いなく走れたんじゃないかと思います」。左ヒザが破れたユニホームは名誉の勲章だった。

 ドラマを演出したのは自らのバットだ。1―4から2点差とし、なお2死一、三塁から右中間三塁打。「自分の身長も考えて(相手)外野も前進していたのでヒットより思い切り振ろうと…。いい感じで捉えられたので、とにかく走ろうと腕を振ってました」。前日は育成高卒新人としてデビュー戦初安打を放つと、2日連続でお立ち台に登場。「きょうも緊張してます」。大胆なプレーと裏腹に謙虚なあいさつだった。

 現役最小兵、身長1メートル64の体格から新潟・関根学園時代は野球を辞めようと悩んだ時期もあった。だが安川斉野球部総監督(62)の一言で目が覚めた。「スピードだったり守備力だったり…この体だからできることがあると…。それからやってやるんだという気持ちになったし、この身長でもできることで、夢や希望を与えられる選手になれればと」。甲子園は遠かったが、長所を伸ばし、夢のプロ野球選手に成長。右足舟状骨骨挫傷で離脱している正遊撃手・源田の穴を埋めている。

 滝沢の活躍で首位・楽天に連日の逆転勝ち。辻発彦監督(63)も「またね、まさか」と切り出すと「スリーベースが大きかったし(走塁の判断も)スピードもそうだけど反応が速いから余計に速く感じる」と賛辞を惜しまなかった。

 この日は新潟の両親もスタンドで観戦。「いつも“ナツオ”と呼ばれてますが、これからも勝利に貢献できるようなプレーを見せたい」。レオ党は「滝沢夏央」の名前を脳裏に刻んだはずだ。

 ▼森脇亮介投手(3点ビハインドの7回を無失点に抑え、今季初勝利に)今日は(滝沢)夏央“さん”のお陰です。マウンドに上がるときは必ずゼロに抑える気持ちでやってます。

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