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日本ハム・万波 千金V打「何とか大海さんを援護したかった」

[ 2022年5月14日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム1―0ソフトバンク ( 2022年5月13日    札幌D )

<日・ソ>決勝打を放ち、お立ち台で話す万波(撮影・高橋茂夫)
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 白いユニホームに赤いリストバンドが映える。さらに登場曲。日本ハム・万波が打席に向かう時、新庄監督が現役時代に使用したヒップホップ界のカリスマ、Dr.Dreの名曲「The Next Episode」が流れた。背番号66に「新庄」が重なった。

 4回2死二塁。ここまで8三振を奪っていた千賀にカウント2―2と追い込まれた。だが「完全に割り切った。しっかりまず真っすぐを打たないと話にならない」。宝刀フォークを捨てて直球一本勝負。指揮官が追い込まれた際の打撃として推奨する「ペッパー打法」で158キロ直球を中前へ打ち返し、指揮官ばりの勝負強さで唯一の得点を叩き出した。

 実は登場曲は、新庄監督が関係者に好機で流すように要望していたのだ。事前に「流していい?」と聞かれていたが、初めて試合で同曲が流れ「びっくりした。恥ずかしさもありながら打席に向かった」と苦笑い。それでも「登場曲に力をもらいました」と感謝した。

 直球をはじき返せたのは西武・山川の指導のおかげでもあった。8日の西武戦の試合前、練習中に新庄監督が山川と雑談しているところを通り過ぎようとした時に呼び止められ、試合前に敵軍の4番から異例の打撃指導が実現。「自分がどういう選手かと考えた時に、手足が長いし(ポイントを捕手寄りの)中に入れていたらなかなか遠くに飛ばない。(ポイントを)前に出して、まず真っすぐに負けないタイミングでしっかり長打を狙っていこうよ」と助言され「踏ん切りがついた。うまく打ちたいみたいな欲は捨てて、できることをしよう」と気持ちが切り替わった。

 3試合連続で3番・清宮、4番・野村とともに中軸を形成。新庄監督は「成長してほしいという意味でも続けていきたい」と中軸固定を示唆した。ヒーローインタビューで「僕自身もまだまだこれから」とさらなる活躍を誓った若き大砲。地道に成長を続けていく。(東尾 洋樹)

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