中日・柳 日本一ヤクルト打線を手玉にとった 緩急武器に5回無失点「納得できるボール多かった」

[ 2022年3月7日 05:30 ]

オープン戦   中日2ー0ヤクルト ( 2022年3月6日    バンテリンD )

<中・ヤ OP>力投する先発の柳(撮影・椎名 航)
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 昨季の最優秀防御率(2・20)、最多奪三振(168)の2冠を獲得した中日・柳が、ヤクルト打線相手に5回無失点。被安打1、奪三振8と昨年の日本一チームを圧倒した。

 「納得できるボールは多かったですね。きょうは変化球の精度をテーマにしていたのですが、ある程度、操ることができました」

 力でねじ伏せた…わけではなかった。むしろ逆だ。ドロ~ンとしたカーブで翻弄(ほんろう)。特に4回、山田を見逃し、村上を空振り、中村を見逃しと中軸を3者連続三振に斬ったのはすべて、そのカーブだった。最遅は101キロ。「昨年よりも球速を遅くしています。昨日(5日)、佐々木朗くんは163キロでしたが、僕は速くはできないですが、遅くはできるので」

 スピードボールが全盛の昨今、柳はあえて「遅く、ゆるく」へ向かう。この日の最速は初回1死から青木に投じた初球で144キロ止まり。それでも最大球速差「43キロ」をつくり出した。「昨年とは違うので相手もビックリしただけで、まだ完成したわけではないです。きょうも同じ球を一度も投げたつもりはなく“こう握ってこう投げたらこうなるのか”とか、一球一球、確かめて投げていました」

 狙っていた開幕投手の座は大野雄に譲ったが、当然のダブルエース格。注目はローテーション順だ。立浪監督は「ヘッドコーチ(落合ヘッド兼投手コーチ)が決めるでしょうけど、まあ、そんな(今後も日曜日で回る)感じで」と明言こそしなかったものの、開幕カード第3戦の27日巨人戦に投入する可能性を示唆した。

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2022年3月7日のニュース