オリックス・宮城 試投した“能見フォーク”への打者反応に手応え 今春初対外試合で2回1失点

[ 2022年3月7日 05:30 ]

オープン戦   オリックス0ー4DeNA ( 2022年3月6日    横浜 )

<D・オ>宮城は2回を被安打1、失点1。右は捕手・頓宮(撮影・長久保 豊)
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 オリックス・宮城が今春初の対外試合となるDeNA戦(横浜)に先発し、2回1安打1失点だった。春季キャンプ中に投手コーチを兼任する能見から伝授された、シンカー気味に沈むフォークも試投するなど、2年連続の開幕ローテーション入りへ順調な仕上がりを示した。

 「牧さんの3球目、ファウルになった1球だけ投げました。バットの下に当たっていたので、真っすぐだと思ったということ。(昨季)3割以上も打った人が振っているので、自信になります」

 試金石にふさわしい好打者の反応に、収穫を見た。昨季新人では清原和博以来の「3割20本」を達成した牧と対峙(たいじ)した2回先頭。2ストライクからの3球目、外角へ沈むフォークでファウルを奪った。結果的には直球を二塁内野安打とされたが、能見が操る数種類の軌道のうちシンカー気味に落とす極意を1カ月で習得できたことがプラスだった。「打者も絞りづらくなると思うので、打者の右左に関係なく使っていきます」と磨き上げる構えだ。

 投球フォームもスタイルチェンジした。昨季までのノーワインドアップから本人いわく「ノーワインドアップの横向き」というセット気味の始動に変更。「壁を意識しやすくなり、抜け球が減りました」。2月24日の紅白戦以来の実戦で、中嶋監督は「段階的に言えばまだ第一段階くらいの話。状態を上げるというよりも、対打者というか、その感覚ではないですか」とさらなる上積みを期待した。

 開幕投手最有力は山本で、絶対エースに次ぐ存在の宮城は次戦、12日の巨人戦(京セラドーム)に向かう見込み。「自分が持っている全ての球で勝負ができて、自信につながる球種を増やしていけたら」。リーグ連覇のキーマンとなるべく、準備を進める。(湯澤 涼)

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2022年3月7日のニュース