朗希の今季勝ち星に大きく関係するロッテ・石川の開幕投手

[ 2022年3月7日 08:00 ]

ロッテ・石川
Photo By スポニチ

 3月1日、オリックス戦後にロッテ・井口監督は、今季の開幕投手に石川を起用することを発表した。

 ちょっと、驚いた。ここまでの流れから、昨季チームトップの10勝をマークした小島、昨季3勝ながら今後エースとして長く君臨することになる佐々木朗に任せるのでは、と思われていたからだ。

 そんな想像は違っていた。指揮官は「石川とは一年間、しっかりと回ってもらうという約束をした。開幕投手は、普段とは違うプレッシャーもある。それをはじけるのが石川だと思う。気持ちが強い投手なので」と説明した。

 驚いたと同時に、納得もできた。それは春季キャンプの序盤から、石川の投球が目を引いたからだ。制球力の高い投手だが、捕手ミットに吸い込まれるボールは際立っていた。

 昨季の石川は6月に右肘手術を受けたが、復帰後は抜群。メディアの注目は、佐々木朗に集まっていたが、ベテランの投球も圧倒的だった。

 そんな右腕ならば、他球団のエースとカード頭でマッチアップしても、互角以上の投球ができるだろう。ローテーションの柱として、石川がフル回転すれば、他の投手はだいぶ楽になる。

 当然、カードの2、3戦目に投げる投手は、対戦する相手投手の格も落ちることになる。

 指揮官は「石川に開幕投手を任せて、それに続く人たちがさらにビシッと抑えてもらいたい」とも言った。

 佐々木朗はオープン戦で160キロ超えの剛速球を連発し、異次元の投球を見せている。現状では開幕カードの2、3戦目に回ることが有力か。もし、そうなれば、どれほどの勝ち星を挙げるのだろうか。(記者コラム・横市 勇)

続きを表示

2022年3月7日のニュース