阪神・大山 オープン戦18打席目で快音! 開幕4番候補がマルチ安打でギア上がってきた~

[ 2022年3月7日 05:30 ]

オープン戦   阪神3-1楽天 ( 2022年3月6日    甲子園 )

<神・楽>8回、大山はバットを折られながらも左前打を放つ(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 待望の快音が聖地に鳴り響いた。阪神・大山が、オープン戦5試合目にして初安打を含む2安打をマーク。佐藤輝と開幕4番を争う大砲のギアが、ここから一気に上がってきそうだ。

 6回2死で巡ってきた第3打席。2ボール2ストライクから楽天・吉川の投じたナックルカーブに崩されることなく対応した。打球は三遊間を抜けて左前へ。第2打席まで凡退し、17打席まで伸びていた連続無安打に終止符を打つオープン戦初安打だった。8回2死一塁の第4打席も、バットを折られながらフォークを左前に運ぶ執念の一打。オープン戦4試合連続無安打で、前日5日には6番まで打順も下がっていた中で、底力を発揮した。

 今は開幕までに状態をベストへ仕上げていく段階。焦りも、気負いもないはずだ。矢野監督も心配しておらず「もちろん結果がね。きっかけになるというか。打席を多く立っている人というのは、何か工夫しながら立つことができるので」と試行錯誤の中で得たものの大きさを強調。その上でシーズンを通じて中軸を任せたい存在だけに「(2打席とも)結果的に追い込まれてうまく打ったというのもあるし、一方で、早いカウントで仕留めることも、もうちょっと上がってこないと。両方上げるというのは難しいと思うけど」と注文も忘れなかった。

 短いトンネルは、抜けた。今週も甲子園で5試合が予定されるオープン戦で、しっかりと上昇カーブを描いていくつもりだ。(遠藤 礼)

続きを表示

この記事のフォト

2022年3月7日のニュース