広島・森下 5回2死まで完全投球 開幕への調整は最終段階に 佐々岡監督も「あとは微調整くらい」

[ 2022年3月7日 05:30 ]

オープン戦   広島3ー2西武 ( 2022年3月6日    マツダ )

<広・西>先発し5回1失点の森下(撮影・奥 調)
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 広島・森下暢仁投手(24)が6日、西武とのオープン戦に先発し、5回3安打1失点と万全な仕上がりを披露した。5回2死まで完全投球と圧巻の内容。最後は3連打で失点するも残す課題は走者を背負ったときの投球のみ。開幕に向けて調整は最終段階に入った。 

 森下は一つ一つ着実に課題をクリアしている。2月26日巨人戦では先頭打者に四球を与えるなど制球が不安定で「前回は立ち上がりから良くなかった」。丁寧な立ち上がりに今回の狙いが詰まっていた。

 初回のボール球は先頭・鈴木の初球のみ。わずか6球で3者凡退に仕留めて、前回の課題を片付けた。そうなれば、あとは軽快。チェンジアップ、カーブの2つの遅球を有効活用し、2回先頭の山川はチェンジアップ、5回1死の外崎はカーブで見逃し三振を奪うなど打者を惑わせた。

 「今回は、しっかりといい立ち上がりができた。直球も変化球もしっかりと両サイドに投げ切れたし、打者にしっかりと入っていけたかなと思います」

 4回まで37球で終えたことで5回も続投。5回2死まで完全投球と圧巻だった。その中で次にクリアすべき課題も見えた。交代まで残り1死としてから「走者を気にする場面ではなかったけど力が入った」と3連打を許して失点した。走者を背負ったセットポジションの精度を高められれば開幕に向かう準備は全て終えたと言える。

 「(次回は)走者を出しても、しっかりと勝負していけるように意識したい。立ち上がりもしっかりと気をつけながら、試合全体を見て、入っていけたらなと思います」

 目標にしていた開幕投手は今季も大瀬良に譲った。それでも前日5日に先発した大瀬良の4回1失点の好投に刺激を受けたように、これからも切磋琢磨(せっさたくま)は続いていく。「大地さんが結果を出したら自分も続きたいと思える。優勝を目指して、お互いがやるべきことをやれば勝利に近づいていける」。佐々岡監督から「あとは細かい制球とか微調整くらい」の言葉を引き出したように、調整は順調そのもの。開幕まで残り2試合に登板予定。万全な状態でシーズンを迎えられるメドが立った。(河合 洋介)

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