【ソフトB・又吉 インタビュー(上)】チームが困った時にいつでも投げられる便利屋を極めたい

[ 2022年2月26日 06:00 ]

中日から移籍し新天地での活躍を誓う又吉(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの宮崎春季キャンプは、26日から最終クールに突入する。今回の休日インタビューは変則サイドスローの又吉克樹投手(31)。新型コロナウイスル感染のため福岡・筑後での調整を経て第5クールから宮崎に合流した。8年間在籍した中日から、独立リーグ出身として初めてフリーエージェント(FA)権を行使して新加入。チーム6人目の沖縄出身選手で、投球もトークも巧みな“便利屋”右腕の素顔に迫った。

 ――筑後で調整後、第5クール初日(19日)から宮崎合流し6日間で4度ブルペン入り。現状は。
 「やっと投げられるようになってきて球数も増やして。これで仕上げていけたら。マウンドも違うのでまずは慣れてフォームも崩さず、体に負荷をかけながら1年戦う体を鍛えたいと思います」

 ――突き詰めていく部分は。
 「直球の質を上げていくのとサインプレーだったり。まずチームプレーを問題なくクリアできるようになること。ホークスのためにやれることを全力で頑張りたいですね」

 ――昨年12月の入団会見で「14」のユニホームを着た。ドラゴンズブルーから替わったが、違和感や着心地は。
 「やっと違和感はなくなってきました。最初は見慣れないので変な感じでしたが、チームが凄いウエルカムな感じできてくれる。そこに感謝しています。9年目にしてルーキーに戻った、ではないが職場が変わり毎日、新鮮な気持ちです」

 ――沖縄県出身選手が支配下4人、育成含め6人になった。ゆったりとした“島人(しまんちゅ)感”をあまり感じないが。
 「大学は岡山でそのあと香川に行っているので。いろいろと転々としたので沖縄感は減っていると思います。名古屋に8年間。時間管理は中日のときに“きっちりしろ。野球できるだけじゃダメだ”と凄く言われた。いろんなことでルーズだったが、野球以外のことも凄い厳しく怒ってもらった。中日だったからこそ今の僕がいる」

 ――中日では「(相手から)勝ち星を盗んで逃げていく」と、同郷の友利結コーチから「ルパン」と名付けられた。新天地でも「快投ルパン」を、継承するのか。
 「ルパンのキャラクターはいいんですが…。それより僕は“便利屋”という言葉を。それが売りで400試合(登板)、完封もさせてもらった。チームが困ったときに、いつでも投げられる部分で、快投より便利道具に(笑い)。“鉄腕”は森(唯斗)がいます。便利屋を極めたい」

 ※インタビュー(下)に続く。

 ◇又吉 克樹(またよし・かつき)1990年(平2)11月4日生まれ、沖縄県浦添市出身の31歳。西原高(沖縄)では野手。環太平洋大で変則横手投手に転身。独立リーグの香川から13年ドラフト2位で中日入団。NPBの8年で通算400試合登板、41勝26敗10セーブ、143ホールド、防御率2.86。17年6月6日のロッテ戦では初完投初完封。17、21年球宴出場。15年の欧州代表戦で侍ジャパン初選出。好きな言葉は「心」。1メートル81、74キロ。右投げ右打ち。

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