関本賢太郎氏 延長12回制対応へ回またぎできる投手必要 ガンケル中継ぎ起用もひとつの手

[ 2022年2月26日 06:00 ]

関本賢太郎氏
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 【関本賢太郎 CHECK】今日から始まるオープン戦でのチェックポイントは中継ぎ陣をどう固めていくかだ。スアレスが抜けた穴を誰が埋めていくか。そして今季からの延長12回制にどう対応するか。9回打ち切りだった昨年とは継投も大きく変わってくる。

 昨年の阪神は77勝しながら、勝率5厘差でヤクルトに及ばなかった。ヤクルトが引き分け18、阪神は10。12回までとなることで、延長の持つ意味はさらに大きくなる。これをいかに戦うかが優勝の行方を左右する。阪神の引き分けが少なかったのはスアレスで逃げ切れたから。今年は延長は20試合くらいはあると予想する。引き分けになるのが5試合から10試合。そこで勝てるかどうか、中継ぎ陣にかかってくる。

 昨季を見ると、ベンチ入りのブルペン陣はだいたい8人。岩崎、ケラーを入れると、残りは6人だ。ここまでのキャンプを見る限り、突き抜けている存在はいない。24日の紅白で石井がアピールしたくらい。まだ横一線。安芸の平田2軍監督が推している斎藤も候補に入ってくる。オープン戦で誰が結果を出すかに注目だ。

 先発陣にも関わってくる。決めつけるのはまだ早いが、先発が足りるなら、ガンケルを中継ぎに回すこともひとつの手だ。新人の桐敷にもブルペンの可能性はある。昨年までのように1回限定ばかりでは12回を乗り切れない。回またぎが可能な投手は必要だ。

 オープン戦で無四球無失点を3試合続けたら、開幕1軍が見えてくる。どの球団にも切り札の代走がいる。四球を与えないためにも、ストライクゾーンで勝負できる球の力は欠かせない。(スポニチ本紙評論家)

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