日本ハム・新庄ビッグボス 今度は機動破壊 健大高崎流スライディング習得

[ 2022年2月26日 05:30 ]

<日本ハム キャンプ>シート打撃で二塁へスライディングする郡 (撮影・西川 祐介)
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 新庄監督率いる日本ハムが「機動破壊」から学びを得た。今キャンプはスポーツ庁の室伏広治長官ら、各界のプロフェッショナルを臨時コーチとして招いてきたが、今度はアマ球界だった。「機動破壊」を代名詞としていた高崎健康福祉大高崎(群馬)の、独特なスライディング技術を習得するための走塁練習が行われた。

 一塁ベース付近にテレビを設置。そこで流されていたのは同校出身の今井佑輔外野手(現筑波大3年)の動画。ベース付近まで一切スピードを緩めず、直前で尻だけでなく、膝もつけない独特なスライディングだった。

 動画を確認した選手たちが、立ったまま足を突き刺すようにベースタッチするスライディングを実践した。五十幡は「相当難しかった。ケガのリスクもある」と悪戦苦闘し、野村は左足首を痛めて練習を切り上げたほど。石井は「そういうスライディングもあるのかと勉強になった。スピードが落ちないようになるべく接地面を少なくする」と説明。スライディングのバリエーションを増やす狙いがあるとみられる。

 ケース打撃では、満塁や一、三塁で全走者がスタートを切るエンドラン、2ランスクイズなど新庄監督が掲げる無安打で1点を奪う機動力野球を徹底。新庄監督が選手に「(リードを)もう半歩出て」とマイクを使って指示するなど、細かい部分まで小技の練習を繰り返した。「僅差の試合で勝つには走塁(の比重が)が大きくなってくる」と五十幡。新庄監督の走塁改革はまだまだ続きそうだ。(東尾 洋樹)

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2022年2月26日のニュース