楽天ドラ2・安田 豪快「プロ1号」!東北のゴジラ早くも結果

[ 2022年2月18日 05:30 ]

練習試合   楽天8―0ヤクルト ( 2022年2月17日    金武 )

<楽天・ヤクルト>7回2死二塁、安田が中越えに2ランを放ち胸をたたくゴリラポーズ(撮影・篠原岳夫)
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 大型新人と指揮官の軽妙なやりとりに楽天ベンチが和んだ。

 7回2死二塁。ドラフト2位・安田(愛知大)がヤクルト・木沢の外角直球を叩くと打球は122メートルの中堅フェンスを越えた。実戦4試合、12打席目で飛び出した「プロ1号」。ベース一周後、ベンチ前で胸を叩き「ゴリラポーズ」を見せた21歳に石井監督は、「ボール、戻ってきたぞ」と沖縄名物の菓子・サーターアンダギーを差し出した。負けじと安田は「(これに)サインをください」と応戦。笑いを誘った。

 6回には同じ木沢の直球に詰まって二ゴロ。打ちにいく際、右足のステップ幅が広くなり過ぎる悪癖を「前足(右足)は置くだけ。ステップ幅は小さく」と修正して臨んだ打席で好結果が出た。プロ入り以来、意識してきたポイントでもあり「とりあえず1本出てうれしい」と喜んだ。

 多くの打席に立つため、捕手ではなく対外試合では初めて「5番・一塁」でフル出場。「いつもと見る景色は違うけど、できたと思います」。内野からの送球に懸命に体を伸ばして捕球しながら炭谷、堀内ら先輩捕手のリードを見つめた。

 石井監督は、あくまで冷静だ。大学通算32本塁打の潜在能力は認めつつ「僕が(現役)投手だったら、いっぱい抑えるところはある。それをどんどんそぎ落として、投げるのが怖いなと思う打者になってほしい」とハッパ。チームの将来を担う「東北のゴジラ」に進化を求める。

 成長途上を自覚する安田だが、長所を失うつもりはない。「自分のフルスイングを貫いてホームランを打ちたい」と頼もしく言い切った。(伊藤 幸男)

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