日本ハム・ドラ5畔柳 無回転フォーク解禁に稲葉GM「魔球」と絶賛

[ 2022年2月18日 05:30 ]

ブルペンでフォークを投げる畔柳(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムのドラフト5位・畔柳亨丞投手(18=中京大中京)が17日、高校の大先輩の稲葉篤紀GMを驚かせる「魔球」を披露した。1軍休日のため1軍キャンプ地・名護で行われた2軍練習でブルペン入り。打席で稲葉GMが球筋をチェックする中、無回転フォークを投じた。

 プロ入りとともに解禁した球種に、通算2167安打の大打者が目を丸くした。畔柳はブルペン投球の途中から左打席に立った稲葉GMに、揺れながら無回転で落ちるフォークを披露。稲葉GMから「魔球やろ」と驚きの声が漏れ、後方で見ていた新庄監督も「ナイスボール」と称えた。

 稲葉GMが打席に立った初球のフォークは「稲葉さんだったので」と緊張からすっぽ抜けたが、「遠慮するな」と声を掛けられて思い切り腕を振った一投は大きく揺れながら無回転で落ちた。稲葉GMは「魔球。かなり揺れていて見たことがない球だった。(元ロッテの)小宮山さんのシェイクの速い版。面白い」と絶賛した。畔柳は「褒めていただいて凄くうれしい」と自信を深めた様子だった。

 予測不能の変化に、高校時代は捕球できる捕手が不在だった。この日は松本ブルペン捕手が相手を務めたが、稲葉GMは「捕りづらそうにしていた」と明かした。通常のフォークと握りは同じながら、リリースの際に「ボールを置いてくるイメージ」(畔柳)で投げると無回転で落ちる軌道を描くという。

 母校の大先輩からお墨付きをもらった勝負球で、同じくブルペン投球を行っていたドラフト1位・達(天理)にもひけを取らない存在感を示した。「一つの武器として伸ばしていけたら。今日は稲葉さんが打席に入られて、実戦に向けていい練習ができた」。実戦デビューに向けて、さらに魔球に磨きをかけていく。(東尾 洋樹)

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2022年2月18日のニュース