前日本ハム・斎藤佑樹氏 キャンプで異例の打撃投手務める まだ肩痛残る中…「気持ちよくなっちゃって」

[ 2022年2月18日 15:43 ]

<日本ハム>打撃投手を務めた斎藤氏(撮影・高橋茂夫)
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 昨季限りで現役引退した前日本ハムの斎藤佑樹氏(33)が18日、CS放送「GAORA」のキャンプ中継に出演するため日本ハムの1軍キャンプ地・名護を訪問。フリー打撃に打撃投手として登板した。

 球場到着後はブルペンに移動し、後輩投手の球筋をチェック。ブルペン投球が終わった空き時間には自らジャージ姿でキャッチボールもしていた。その後、室内練習場で行われたフリー打撃に“登板”。午後3時半すぎからパーカーを脱ぎ、島崎投手コーチとキャッチボールを始めると、午後3時42分から投球をスタート。万波に対し、計67球を投げ、ボール18、スイング49という内容だった。終了後は稲葉篤紀GMらと談笑しながら、清々しい表情を浮かべていた。

 万波を相手に笑顔を交えながら気持ちよさそうに投球した斎藤氏は、終了後に中継ブースに移動。「最初ストライク入るか心配だったんですけど、最初入らなくて。途中から気持ちよくなっちゃって。久しぶりに投げられてうれしかったです。まだちょっと肩は痛いんですが、肘は全然大丈夫です。引退して初めて打者に打ってもらうというところで投げたので、またそれはそれで新鮮でした」と笑顔で汗を拭いながら話した。

 打撃投手のオファーは「昨年のうちに」あったといい、「準備しておいてくれと言われて、準備って言われてもどの程度の準備ですか?と…」と苦笑しながら「まあ、そうじゃなくても体は動かしていたので、大丈夫だった感じですね」と明かした。肩痛が残る中で打撃投手の打診に「(オファーされた当時は)さすがにそれは無理ですよって言ったんですけど…でも2、3カ月あればなんとかなるかなという思いがあったので、なんとかなりましたね」と照れ笑いした。

 斎藤氏は1年目に6勝、2年目の12年は開幕投手も務めたが、以降はケガとの戦いだった。20年には「内側側副じん帯断裂」で本来は手術が必要だったが、PRP(自己多血小板血しょう注入)療法を選択。「僕には手術してリハビリに1年かける時間はない」と強い覚悟で、今春キャンプでは1日200球を投げ込むなど、じん帯に負荷をかけながら治す画期的なプログラムに取り組んだ。右肘の回復は順調だった一方、出力を上げていく中でフォームを崩し、右肩の状態などが悪化。昨年引退時には「細かいことを挙げればきりがない。どこがということでなく、肩も肘も股関節も腰も、全部ですね。今、どこか一個治るからと言われても(現役続行は)難しいと思います」と最後は満身創痍(そうい)だったことを語っていた。

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