西武ドラ1・隅田 実戦デビューで2回零封 チェンジアップで渡部を空振り三振斬り

[ 2022年2月18日 05:30 ]

紅白戦でチェンジアップを投げる隅田(撮影・尾崎 有希)
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 最速150キロ左腕のチェンジアップは、カーブよりも遅い110キロ台。西武のドラフト1位・隅田(西日本工大)が紅白戦で実戦デビューし、3回2死満塁のピンチで決め球に選択した。渡部を空振り三振だ。

 「打者はチャンスで打ちに来る。一球一球投げ抜き、決めにいこう」。3回から白組の2番手で登板し、1死満塁からこう考えた。まず栗山を外角低めの直球で見逃し三振。そして渡部をチェンジアップで斬った。人さし指と親指で輪をつくり、直球と同じ腕の振りで球を抜く。リリース後にボールが遅れて出てくるような錯覚を与える一番の得意球だ。

 プロ初実戦は3奪三振で2回2安打無失点。全7球種中5球種を使い、辻監督を「変化球が良かった。実戦で使える」とうならせた。最初の打者となった源田の打球が右太腿に当たったのに加え、審判からグラブの配色の規定違反を指摘されるハプニングもあったが、全く動じなかった。

 昨秋ドラフトで最多の4球団が競合した左腕。「凄くわくわくした。開幕からしっかり勝てる準備をしたい」。降板後にはブルペン投球を行ってフォームを確認し、今後に備えた。(神田 佑)

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