日本ハム・西川 代打で4年ぶり4度目のサヨナラ打!同期・斎藤の思い背負う!

[ 2021年10月4日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―2西武 ( 2021年10月3日    札幌D )

<日・西>9回2死満塁、サヨナラ打を放ち高浜と喜ぶ西川(右)(撮影・高橋茂夫)
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 一塁ベース上付近で水しぶきが舞った。ナインから手荒いウオーターシャワーの祝福だ。日本ハム・西川にとって18打席ぶりの安打が、自身4年ぶり4度目のサヨナラ打。歓喜の輪の中心で久しぶりに笑みがこぼれた。

 「汗をかく前に打席が終わったのでちょっと寒いです。マジで大基(浅間)が決めてくれると思っていたので(打席では)何も考えていなかった」

 この日は休養のため先発を外れていた。出番は6番・浅間が8球粘った末に空振り三振に倒れた後の9回2死満塁での代打だった。守護神・平良の初球、154キロ直球を中前へ運び、会心のガッツポーズ。9月20日のロッテ戦では1点を追う8回1死二、三塁から痛烈なライナーを放つも遊撃・エチェバリアの超美技に阻まれた。「あのへんから状態がおかしくなった」と恨み節をこぼしていただけに、復調のきっかけにしたい一打になった。

 今季限りで引退する斎藤とは同期入団だ。10年ドラフトで斎藤が1位、西川が2位で「一緒に入団できたことが夢のようだった」。斎藤が引退を発表した1日に「お疲れさまでした」とねぎらいのメッセージを送ると「応援してるよ」とエールが返ってきた。「佑樹さんとは常に体のことを話していた。考えながら頭を使ってやっていると思った」。斎藤の意識の高さに触れ、西川もストイックに野球と向き合ってきたからこそ今の姿がある。

 斎藤の引退試合となる17日のオリックス戦が「斎藤佑樹なんでね。後ろを守れるだけで感激です」と待ち遠しい様子だ。斎藤の引退で、同期入団は6人中、谷口と2人だけとなる。思いを託されたスピードスターが今後もチームをけん引していく。(東尾 洋樹)

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2021年10月4日のニュース