ア・リーグのワイルドカードはヤンキースとレッドソックス ヤ軍はジャッジがサヨナラ打

[ 2021年10月4日 09:28 ]

サヨナラ打を放ったヤンキースのジャッジ(AP)
Photo By AP

 最終日まで決まっていなかったア・リーグのワイルドカードはヤンキースとレッドソックスに決まった。

 東地区3位のヤンキースは地元ニューヨークでア・リーグの第1シードを決めていたレイズ(東地区1位)を1―0で退けて92勝70敗。両チーム無得点のまま迎えた9回裏の1死二、三塁の場面でアーロン・ジャッジ(29)の二塁内野安打による劇的なサヨナラ勝ちを収め、チームの今季最終打席で5季連続のプレーオフ切符を獲得した。

 前日まで90勝71敗のブルージェイズ(東地区4位)がこの日オリオールズに12―4で勝って91勝71敗としており、ヤンキースは負けていれば4日に敵地トロントで“163試合目”を行うことになっていただけに(ヤ軍は今季ブ軍に8勝11敗)、その最悪のシナリオを回避してポストシーズンに駒を進めた。

 東地区2位のレッドソックスも敵地ワシントンDCでナショナルズに7―5で競り勝って92勝70敗。最終戦で3季ぶりのプレーオフ進出を決めた。5―5で迎えた9回表にラファエル・ディバース(24)がこの日2本目となる38号2ランを放ってこれが決勝点。ディバースはこの日4安打で4打点の大活躍だった。2番手で投げた沢村拓一(33)は1回2/3を1安打で無失点。メジャー初年度は55試合に登板して5勝1敗、防御率3・06という成績で終えている。

 最終日までプレーオフへの可能性を残していたマリナーズはエンゼルスに3―7で敗れて90勝72敗。試合終了前にレッドソックスの勝利が決まり、20季ぶりのプレーオフ進出はならなかった。

 レッドソックスは今季ヤンキースに対して10勝9敗と勝ち越しているため、1試合のみで決着する5日のワイルドカード・ゲームではホーム・アドバンテージを獲得。ナ・リーグのワイルドカード・ゲーム(6日)は昨季のワールドシリーズを制したドジャースとカージナルスの間で争われる。なおアメリカン、ナショナル両リーグのプレーオフ進出チームは以下の通り。5試合制の地区シリーズは7日から始まることになっている。

 <ア・リーグ>

(1)レイズ(東地区1位=100勝62敗)
(2)アストロズ(西地区1位=95勝67敗)
(3)ホワイトソックス(中地区1位=93勝69敗)
(4)*レッドソックス(東地区2位=92勝70敗)
(5)*ヤンキース(東地区3位=92勝70敗)

 <ナ・リーグ>

(1)ジャイアンツ(西地区1位=107勝55敗)
(2)ブルワーズ(中地区1位=95勝67敗)
(3)ブレーブス(東地区1位=88勝73敗)
(4)*ドジャース(西地区2位=106勝56敗)
(5)*カージナルス(中地区2位=90勝72敗)

 *はワイルドカード、カッコ内の数字はシード順

続きを表示

この記事のフォト

2021年10月4日のニュース