大阪桐蔭の1年生左腕・前田 履正社相手でも完投 西谷監督も成長に手応え「しっかり実戦を積んできた」

[ 2021年10月4日 05:30 ]

秋季高校野球大阪大会準決勝   大阪桐蔭5-3履正社 ( 2021年10月3日    シティ信金スタ )

<大阪桐蔭・履正社>履正社に先発した大阪桐蔭・前田悠伍
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 最大のライバルである履正社に競り勝ち、決勝進出。昨秋から続く大阪大会4連覇に王手をかけた。

 背番号14の1年生左腕・前田悠伍が9回3失点完投。真っすぐとチェンジアップを軸に粘りの投球で7安打を許しながら、一度もリードだけは許さなかった。

 「単打は打たれてもいいので(捕手の)松尾さんを信じて攻めの投球ができました」

 前回9月26日の5回戦・大商大堺戦でも9回1失点完投したが、4四球と課題を残した。それから1週間。この日は無四球としっかりと課題をクリアした。西谷浩一監督も「入学当初から3年生を相手にシート打撃登板をさせ、1年生の中ではしっかり実戦を積んできた」といい、成長に手応えを感じていた。

 《履正社 また宿敵に苦杯》履正社は、昨秋に続き、同じ準決勝で宿敵に敗れた。先発した1年生左腕の増田壮が先制点を献上し、終始先行される展開。2―2の6回には守備のミスから2点を勝ち越された。来年4月に母校の東洋大姫路監督に就任する岡田龍生監督は「こういう試合はミスの多い方が負ける」と険しい表情。大阪大会では最後の大阪桐蔭戦となったが「監督としていろいろ勉強させてもらい、積み重ねをさせてもらった」と話した。近畿大会での再戦を目指し9日に星翔と3位決定戦を戦う。

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2021年10月4日のニュース