阪神・マルテ 甲子園3日連続ラパンパラ!「全てのホームランが勝利に結びついたことがうれしい」

[ 2021年10月4日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1-0中日 ( 2021年10月3日    甲子園 )

<神・中23> お立ち台でラパンパラポーズを決める(左から)ガンケル、マルテ、スアレス(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 甲子園で3日続けて号砲が鳴り響いた。3回2死から小笠原の初球真っすぐを完璧に仕留めた一撃は左翼席に飛び込む決勝の22号ソロ。阪神・マルテが結果的には「虎の子」の1点をたたき出し、ベンチ前でおなじみのラパンパラを披露。球場は一体感に包まれた。

 「早い回で、しっかり仕留められるようにと思っていた。なるべく早いカウントでスイングしたいなと思っていたが、結果に結びついてよかった」

 4月18~21日以来、今季2度目となる3試合連続アーチ。1日のカード初戦は勝利を決定付ける3ランを放ち、2日は初回に決勝打となる先制の3ラン。3本とも左翼席に運んでおり、この日も直近2試合のVTRを見ているかのような豪快な一発だった。2試合連続の決勝打を含め、すべてが効果的な一発となって3連勝。「ファンのみなさんと一緒にラパンパラができて、(3試合)全てのホームランが勝利に結びついたことがうれしい」と喜んだ。

 9月は月間打率・224と低調だったが、10月に入り3試合で9打数4安打の打率・444、3本塁打、7打点。息を吹き返し、“実りの秋”を迎えつつある。充実感は練習からもうかがえる。この3連戦では練習開始予定時刻より前にグラウンドに出て一塁でノックを受けるなど、精力的に体を動かした。練習の合間には球場で流れている音楽に合わせてリズムを刻み、若手選手にも同調を求めるなど、緊迫した戦いを前にして明るい姿が目立った。

 「本塁打が勝利に結びついたことはうれしいが、まだ試合が残っている。全部勝つつもりでやりたい」

 05年以来のリーグ優勝に向け、負けられない戦いが続く。残り17試合。勢いに乗る優良助っ人が、さらなる真価を発揮してくれるはずだ。(長谷川 凡記)

続きを表示

この記事のフォト

2021年10月4日のニュース