ロッテが102戦目でついに奪首!9月以降の首位は51年ぶり 益田は3度目30セーブ

[ 2021年9月6日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ2ー1日本ハム ( 2021年9月5日    ZOZOマリン )

<ロ・日>ロメロ(右)にウイニングボールを手渡す益田(撮影・長久保 豊)
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 102試合目。開幕5連敗スタートだったロッテが、ついに勝率・003差でオリックスをかわして今季初めて首位に立った。1~4位まで混戦ではあるが、他の3球団と比較して明白な違いがある。このチームには絶対的な守護神がいる。

 1点リードの9回、益田はいつもと同じルーティンを経て登板し、打者3人で締めた。「他の人を意識してないし、自分がやってきたことをやっているだけ」。言葉はクールだがデータ全盛で結果を残し続けるのが難しい時代に、しっかりと最後のマウンドで君臨。他球団のクローザーが不振や故障で離脱や配置転換される中、この鉄腕だけが開幕から唯一フル回転している。

 今季50試合目の登板。プロ10年目で9度目の到達だ。これで通算150セーブに王手とし、12球団一番乗りで自身3度目の30セーブを達成。地味ではあるが引き分け試合の最後に投げることで記録される「引分」もプロ野球記録の14で更新中だ。「何セーブしたから優勝できるわけではない。みんなが一番喜ぶのは優勝」。その目は頂点だけを見据える。

 いつもと同じようで違うこともあった。今季初めて同一カードで3連投。益田が志願した。「ずっと吉井投手コーチが2連投したら休めるような日程を組んでくれた。昨日の試合後、みんな2連投だから投げさせてくださいと言った」。昨年はソフトバンクと優勝争いも最後は失速して、2位ながら14ゲーム差。そんな悔しさは二度と味わいたくない。

 狙うは05年以来のリーグ優勝。首位は昨年8月22日以来だが、9月の首位は70年以来、実に51年ぶりで100試合以上を消化して首位初浮上は球団初だ。8勝無敗の佐々木千とDeNAから新加入の国吉との「勝ちパターン」は今や無敵。「ここ最近は中継ぎが全く打たれていない」。選手会長も兼務する守護神は、少しだけ誇らしげな表情を浮かべた。(横市 勇)

 《シーズン30S以上を3度以上は14人目》益田(ロ)が両リーグ最速で30セーブをマークした。シーズン30Sは2年連続3度目。シーズン30S以上を3度以上は岩瀬仁紀(中)の9度を筆頭に14人目で、球団では小林雅英(4度)に次ぐ2人目となった。益田は13年に自己最多の33Sで最多セーブのタイトルを獲得、2度目となれば球団史上初となるがどうか。

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