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鈴木啓示氏 巨人に隙を見せなかった阪神ブルペン陣 7回小川は4、5、6番を完璧に抑え流れ引き寄せた

[ 2021年9月6日 07:00 ]

セ・リーグ   阪神6ー6巨人 ( 2021年9月5日    甲子園 )

<神・巨(18)>7回を抑えた小川(撮影・成瀬 徹)
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 【鈴木啓示 視点】この3連戦で、巨人はもう、阪神の顔を見るのも嫌になったのではないだろうか。

 巨人は1、2戦目と終盤に逆転されるショッキングな負け方をして臨んだ3戦目。阪神を何とかしてたたこうと、一時6点ものリードを奪ったが、追いつかれた。何とか引き分けたとはいえ、3連戦どれを取っても、もう立ち上がれないような試合展開だった。

 阪神は6、7回で6点を取り返した打線も見事だったが、岩崎、スアレスという勝ちパターン以外の中継ぎ陣の踏ん張りも大きかった。この試合では6回の馬場、7回の小川がともに無失点。特に小川は一発のある相手4、5、6番を完璧に抑えて流れを引き寄せた。相手に隙を見せなかった阪神中継ぎ陣とは対照的に、巨人の中継ぎは出てくる投手が、みんな頼りなかった。

 加えて、この日の巨人は攻守の要である坂本を代えるのが早いと感じた。6点リードがあったとはいえ、まだ6回。余裕の交代とは感じなかった。何か理由があるから、代えたのだろう。ところが一挙に6点を失った6、7回は、ともに遊撃手の失策が絡んで失点した。ベンチの原監督も「坂本なら…」と思ったことだろう。表情には出さなかったが、腹の中は煮えくりかえっていたに違いない。

 こんな阪神―巨人を見たのは久しぶりだ。巨人の選手が、みんな浮足立っていた。今までになかった展開。阪神がやることなすことがすべてうまくいき、巨人は裏目に出た。原監督としては珍しい。阪神は「行ける!」という気持ちになるとともに、巨人に「今年の阪神は違う」と思わせた3連戦になった。

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