侍・浅村の母、明美さん「五輪なんて夢の中の話。最高に輝いていますよ」

[ 2021年8月8日 05:30 ]

東京五輪第16日 野球決勝   日本2―0米国 ( 2021年8月7日    横浜 )

幼少期の浅村(家族提供)
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 侍ジャパンの不動の「5番・一塁」として金メダル獲得に貢献した浅村の母・明美さん(59)が、自慢の息子への祝福メッセージをスポニチ本紙に寄せた。

 歓喜の瞬間は、大阪市内の自宅で見届けた。まさか自分の息子が五輪の金メダリストになる日が来るなんて、夢にも思わなかった。

 「こんなにもワクワクさせてくれて、ありがとう」。野球が大好きな一家に末っ子として生まれ、物心がついた頃には野球を始めていた。兄も通った大阪桐蔭で3年夏に全国制覇。プロ入り後も順調にキャリアを重ねてきたが、順風満帆だったわけではない。思春期には野球に集中できず、寮生活のルールを破るなどして練習にすら参加させてもらえない時期も。涙を流しながら明美さんに「もう野球やめたい」と訴えたこともあったという。

 「ヨチヨチ歩きの頃からボールと戯れていた栄斗が野球に目覚めて、挫折して…。何度も壁にぶつかり、負けそうになって、諦めかけたこともありましたね。五輪なんて夢の中の話。その場所にいる栄斗を想像することは1ミリもなかったです」

 やんちゃで甘えん坊だった末っ子が、自国開催の重圧の中で世界の頂点に立った。「お母さんはあなたに感謝します。最高に輝いていますよ」。今までもこれからも、ずっと自慢の息子だ。(重光 晋太郎)

 ≪フリーアナ淡輪ゆき 夫に「ありがとう」≫浅村の妻でフリーアナウンサーの淡輪ゆき(28)も金メダル獲得に歓喜の声を上げた。自宅で愛猫とともにテレビ観戦。勝利の瞬間は「一気に緊張が解けました」と涙を流した。19年オフに結婚し、浅村の支えになってきた。試合前には「いつも通りね」とメッセージを送り「そうだね。行ってきます」と返事があったという。勝ち上がるにつれて強い重圧を口にしていたそうで「凄い緊張が伝わってきたし、その中で本当によく頑張ってくれました。ありがとう!」と愛する夫をねぎらった。

 ▼浅村(2打数1安打1四球。全5試合に先発出場)金メダルが獲れてそれが何よりです。肩の荷が下りたというか、重圧から解放された。

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