ソフトバンク・笠谷 千賀の一喝「勉強しろ」で奮起 ノートに記して自己理解、四球減大成功

[ 2021年8月8日 05:30 ]

笑顔で練習するソフトバンク・笠谷(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの笠谷俊介投手(24)が7日、先発ローテーション返り咲きへ意気込みを改めて語った。エキシビションマッチ最終戦となる10日の広島戦先発へ向け、ペイペイドームで調整。千賀滉大投手(28)の助言を生かし、後半戦は先発としてフル回転すると誓った。

 「ファームで千賀さんに“勉強しろ”って言われて。中学、高校で数学や歴史を勉強するじゃないですか。野球もすればするだけ身につく。それだけのものが出ると。だから勉強した」

 今季7年目で初の開幕ローテーション入りを果たすも、先発した7試合は1勝2敗、防御率5・40と精彩を欠いた。計30イニングで25四死球と制球難がネックになり、5月末からは2軍暮らし。そこで左足首のじん帯のリハビリ中だった千賀からアドバイスを受け、好投手の投球技術を学び、ノートに記すようになった。「自分で理由が理解できて四球減になった」

 7月27日のDeNA戦では4回2/3を2安打2失点と好投。左手を負傷して降板したが、与四球1と安定していた。森山投手コーチは「成長はだいぶあった。内容も状態も上がってきた」と評価している。

 後半戦の先発ローテーションは流動的な状況で、東京五輪に出場した千賀とマルティネスが戻ってくれば競争はまた激しくなる。笠谷は「変われた姿を見せて後半戦のローテに入り、勝ちたい。結果を求めてやりたい」と決意を述べた。(井上 満夫)

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2021年8月8日のニュース