阪神・井上 サヨナラ打で昇格へアピール!勢い止まらぬ若き大砲候補「小さくまとまらないことだけ意識」

[ 2021年8月8日 05:00 ]

ウエスタン・リーグ   阪神6―5広島 ( 2021年8月7日    鳴尾浜 )

9回2死一塁、阪神・井上はサヨナラ二塁打を放ち笑顔でベンチに戻る
Photo By 代表撮影

 若き大砲候補の勢いが止まらない。1日限定で昇格した6日のオリックス戦では宮城からの先制適時打でアピールした阪神・井上が、同点3ランにサヨナラ適時二塁打と大暴れだ。

 まずは3点劣勢の5回1死一、二塁で、矢崎のフォークを右中間へ運び、同点3ラン。「風もあったんですけど、風がなくてもやや深いフライかなって感じだったんで。もしあれがアウトになっても(二塁走者が進塁して)2アウト一、三塁で、いい凡打にはなっている。そういった凡打の内容を上げて、その中でヒットとか長打が出れば」。2ストライクからの一打に手応えを深めれば、同点の9回2死一塁では一岡の初球141キロを一振りで仕留め、右中間を破るサヨナラ二塁打。試合にけりをつけ、二塁ベース上を過ぎたあたりで笑みを浮かべた。

 「昨日(6日オリックス戦後に監督の)矢野さんと話をして、ファーストストライクでどれだけ仕留められるのかというのも、やっぱり評価のうちに入ってくる部分だからと言われていたので。追い込まれてから打ったのが評価に入らないのじゃなく、追い込まれるまでに打てるかが評価に入ってくるし、一番大事と(言われた)。最後は(最初の)一球で仕留められたのでよかった」

 宮城からの適時打は2球で追い込まれてからの一打だった。1軍指揮官から説かれていた内容を即実践した形の殊勲打に、19歳は納得の表情を浮かべた。

 いろんな人からも、続けていけば後半上で呼んでもらえるからと言ってもらったので、そこは自信を持って。結果を出すことも大事ですけど、小さくまとまらないことだけを意識してやりたい」

 左膝負傷で今季は出遅れたが、これでウエスタン・リーグでは13試合連続安打。9本塁打、44打点はいずれもリーグ2位だ。平田2軍監督も「ちょっとファームの4番らしく、レベルが上がったんじゃない。力が付きつつある」と目を細める。再び1軍首脳陣の目に留まることを目指し、背番号32はバットを振り続ける。(阪井 日向)

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2021年8月8日のニュース