ONが悲願の金祝福 長嶋さん「感動」王さん「最高」

[ 2021年8月8日 05:30 ]

東京五輪第16日 野球決勝   日本2―0米国 ( 2021年8月7日    横浜 )

東京五輪開会式 聖火のトーチキスを行う(左端から)王貞治さん、長嶋茂雄さん、松井秀喜さん
Photo By スポニチ

 巨人・長嶋茂雄終身名誉監督と、侍ジャパン特別顧問を務めるソフトバンクの王貞治球団会長も感無量の思いを口にした。「ON」にとっても、金メダルは悲願だった。

 長嶋氏は「見ていた私も感動しました。日本の野球に新たな歴史を刻んだと思います。おめでとう」と祝福した。日本代表監督を務めた04年のアテネ五輪直前に脳梗塞で倒れ、本戦の指揮はかなわず。命も危ぶまれたが壮絶なリハビリを経て17年後、開会式の聖火リレーを務めた。「日の丸を背負って戦うことは思う以上に責任を感じるもの。プレッシャーをはねのけ、チーム一丸となって、勝利をつかんだ」と称えた。

 競技復活に尽力してきた王会長は64年の東京五輪を回想した。当時は長嶋氏とレスリングなど多くの競技を観戦した。「当時は20代。今は80代になったけど、また五輪を目の前で見られて興奮しました」。日本の全5試合を現地で生観戦し、勝因に「投手力」を挙げた。06年の第1回WBCでは世界一に輝いたが「五輪の金メダルは特別。金メダルを獲れて最高。僕は野球が国技だと思っている。自国開催で獲れたのは本当にうれしい」と興奮冷めやらなかった。

 ▼田淵幸一氏(08年北京五輪ヘッド兼打撃コーチ、スポニチ本紙評論家)天国の仙ちゃんも笑顔で喜んでいるだろう。それが何よりうれしい。08年北京五輪はメダルなし。金メダルの瞬間、星野監督が悔しがっていた当時の姿が目に浮かんだよ。あの時の悲そうな顔は忘れられない。13年後。見事に雪辱してくれた。私も思わず涙腺が緩んだ。稲葉監督は私の法大の後輩。彼は人心掌握術が素晴らしい。褒めてやる気を出し、選手を信じる。選手への深い愛情は星野監督とそっくりだ。心からおめでとうと言いたい。

続きを表示

2021年8月8日のニュース