楽天・黒川 プロ初本塁打 智弁和歌山時代から抜けていた努力する才能

[ 2021年6月5日 05:30 ]

交流戦   楽天12ー5広島 ( 2021年6月4日    マツダ )

<広・楽>初回2死一、二塁、右越えに3点本塁打を放った黒川(24)はナインに迎えられる(撮影・奥 調)
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 【Hero's File】努力はうそをつかない。誰もが認める練習の虫の黒川が、6月4日の「虫の日」に記念すべきプロ初本塁打を放ったのは偶然ではないのかもしれない。

 「素晴らしい初ホームランでしたね。当時は技術的にずばぬけたものは感じなかったけど、ここまでやって結果が出ないなら“しょうがないよ”と思えるだけのことをやってきた」

 阪神や楽天でもプレーした智弁和歌山・中谷仁監督にとっては特別な教え子の一人。チームメートが付いていけないほどの練習量で自らを鍛え上げた。週数回のペースで全体練習後に約1000球の打ち込み&約500球のノックを志願。帰宅はたびたび午後10時を過ぎ、制服のまま倒れ込み眠りについた。

 野球が仕事のプロ野球選手は黒川にとって天職だ。周囲に近況を報告する時は「いつも大好きな野球のことを考えて生活できる。本当に幸せです」と目を輝かせて話す。持ち前の「努力ができる才能」でプロの荒波を乗り越えていく。(楽天担当・重光 晋太郎)

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2021年6月5日のニュース